結婚式にお呼ばれした時、着物をきて颯爽と参加しているゲストを素敵だなと思いませんか?華やかなパーティドレスも良いけれど、日本人なら着物も着こなしてみたいものですね。最近の結婚式では和装がブームになっており、和をテーマにした結婚式も増えています。しかし、「和装って色々種類があってどれを着ればいいのかわからない」と言う方や「和装のルールってあるの?」と疑問を持っている方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、マナーを押さえた今注目の結婚式お呼ばれ和装をご紹介します。
パーティドレスを選ぶ際のマナーや注目のドレスについては「結婚式のお呼ばれドレス♡マナーが光るレディな着こなし方法」を参考にしてみてください。
和装の基本マナー
着物と一口に言っても実は種類があるのをご存知でしたか?浴衣や振袖、留袖、訪問着など・・・。結婚式はフォーマルなシーンのため、正礼装か略礼装の着物を着ます。
女性の正礼装はミスには振袖、ミセスには留袖があり、華やかさと品格を重んじる装いとなります。略礼装の場合は、訪問着やつけさげ、一つ紋の色無地などの着物を選びましょう。
(1)振袖
振袖は、未婚女性の第一礼装(正礼装)です。
袖の長さで、大振袖、振袖、中振袖、があり、袖が長いほど格調が高くなります。
大振袖は花嫁衣裳に、振袖は花嫁のお色直し・成人式・披露宴など、中振袖は、茶会やパーティなどに適しています。大振袖を選ぶ場合、花嫁のお色直しに着ることあるので、色、柄などかぶらないように注意することが大切。花嫁がお色直しで大振袖を着るようなら、着物の色などを事前に聞いておくといいでしょう。迷ったときは中振袖や訪問着にしておくと無難です。
・これぞ王道!赤地に小花柄の振袖はお祝いの席にぴったり♪
出典元:http://www.kyotokimonoyuzen.co.jp/item/?category=13&item=368
・パウダーブルーの振袖はさわやかさとかわいらしさが叶う
出典元:http://www.kyotokimonoyuzen.co.jp/item/?category=0&item=366
・桃色の振袖は可憐なイメージに♪
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・大人っぽくキまる!モスグリーンの振袖
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・振袖って何歳まで着ていいの?
基本的に振袖は独身者であれば何歳でも着ることができます。ただし、30代後半以降になると、お色や柄に気を遣う必要があります。20歳の時にあつらえた振袖を30代で着るのであれば、派手すぎないか、実年齢に合った着こなし方ができているかチェックしておきましょう。
・赤、黒、カラシ色が洗練されたイメージを醸し出す
出典元:
http://e-furisode.jp/detail.php?id=744&datepopup=&PHPSESSID=8d6f55098529565df60abaa6801fb775
・黒地の着物は胸元にも華やかな柄のものを選ぶと◎
出典元:http://www.kyotokimonoyuzen.co.jp/item/?category=17&item=463
・萌葱色の着物には落ち着いた印象の中にも凛とした美しさが宿る
出典元:http://www.kyotokimonoyuzen.co.jp/item/?category=16&item=453
・おしゃれ上級者向け!セピア色の着物でクラシカルな雰囲気に♪
出典元:http://www.kyotokimonoyuzen.co.jp/item/?category=17&item=374
・成人式の振袖って着てもいいの?
成人式の振袖は新婦が着る振袖とは仕立てが異なるので、着用してもOK。ただし、柄が華やかすぎるなど、花嫁さんより目立ってしまいそうなものはNGです。主役は新婦なので、新婦より目立たない控えめな装いが基本ルールと押さえておきましょう。
(2)黒留袖
出典元:https://haregi-rental.com/tomesode/detail.php?item_id=222
結婚式に新郎新婦の親戚や姉妹兄弟として参列する場合、黒留袖は既婚女性の正礼装となります。ですので、ゲストとして招かれた場合には黒留袖は着ないでおきましょう。
(3)訪問着
出典元:https://haregi-rental.com/tomesode/detail.php?item_id=222
正礼装は既婚と未婚によって種類が異なりますが、準礼装と略式装にあたる訪問着や色無地、つけさげは、既婚でも未婚でも関係なく着ることができます。披露宴の招待客の和装で最も一般的です。お祝いの席なので、格調高い柄を選びましょう。
・淡い桃色と菫色の生地が上品さを引き立てる
出典元:http://www.kimono-rentaru.jp/
・カラフルな波模様が素敵!かわいらしい訪問着をお探しの方に♪
出典元:http://www.kimono-rentaru.jp/
・パウダーグリーンは甘さ控えめな上品さが手に入る
出典元:http://www.kimono-rentaru.jp/
・帯や小物類は着物の格に合わせる
帯や帯揚げ、帯締め、草履、バッグなどの小物類は着物の格によって異なるので、気をつけましょう。また、髪飾り以外のアクセサリーはつけないのが基本です。
(4)つけさげ
出典元:http://www.kanaiya.co.jp/mame/03-01.kimono-d-tukesage.htm
訪問着とは異なり、絵柄がつながっていないけれど、着た時に柄が上向きになるように描かれているのが特徴。帯締めは訪問着と同様格式高いものを選びましょう。バッグは洋装でも使える布製などでもよいとされています。
・豪華にあしらわれた菊の刺繍が繊細ながらも華やかに
出典元:http://www.kanaiya.co.jp/mame/03-01.kimono-d-tukesage.htm
・珍しい若竹の柄はクールな印象が叶う
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(5)一つ紋の色無地
出典元:http://www.sohya.jp/coordinate/ceremony/193/
紋付の色は無地でもよいとされていますが、無地の着物は落ち着いたイメージが強くなってしまう可能性が高いので、帯や小物のコーディネートで華やかさを添えましょう。
・桃色は柔らかい印象に♪
出典元:http://hareginomarusho.co.jp/im/index.html#flow
・抹茶色は落ち着いた大人の雰囲気に♪
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・紅色は華やかな雰囲気に♪
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・灰色は知的な雰囲気に♪
タブーとされている着物ってあるの?
洋装では、ウエディングドレスと重なる全身白のコーディネートや喪を連想させる全身黒のコーディネートがタブーとされています。和装では色については特に決まりはないものの、“避けたほうがよい”とされるものは存在します。
(1)白地の着物
洋装のパーティドレスと同様に、「白地」や「クリーム地」の着物は花嫁衣装と被ってしまいますので控えるのがマナーです。
(2)シンプルな黒地の着物
出典元:http://www.weddingpark.net/magazine/2677/
親族の黒留袖と同じカラーである「黒地」は紛らわしいためなるべく控えるようしましょう。
(3)桜柄
写真素材番号:8735086
“桜散る”というイメージから、桜柄の着物は控えるべきだという意見も少なからず存在します。格式高い式や、古くからのしきたりを大切にしている地域の式では選ばない方がよい柄かもしれません。
(4)豪華な着物地
あまりに煌びやかで豪華な着物地は、主役である花嫁さんよりも目立ってしまう事になりかねませんからNGとなります。
帯などの小物アイテムを使って、上品な範囲で華やかに仕上げるようにしましょう。
(5)結婚式には合わないと思われる柄
出典元:http://www.kyotokimonoyuzen.co.jp/item/?category=17&item=468
例えば黒地に龍の柄の着物は結婚式にはオススメできません。柄についてもし不安なら着物に詳しい方や呉服屋さん、レンタル業者さんに見せて確認してみるのもよいでしょう。
自分に似合う色選び
「洋服なら自分の似合う色はわかるけど、着物の似合う色はわからない!」という方、いらっしゃるのではないでしょうか。似合わない色の着物を着ていると、顔色が悪く見えたり、着物に顔が負けてしまうことに…。基本的な色選びのルールを押さえた後は、自分に似合う着物を選んでみましょう!
(1)パーソナルカラーで選んでみる
パーソナルカラーとは、その人の肌や髪や瞳の色など、生まれ持った色と雰囲気が調和した「似合う」色のことを指します。パーソナルカラーはちょっとした診断ですぐに見つけることができます。
参考:パーソナルカラー診断http://www.skincare-univ.com/selfcheck/000107/
また、以前の記事結婚式で輝く花嫁に!あなたに一番似合うウェディングドレスの見つけ方もあなたのパーソナルカラーを探す参考にしてみてくださいね。
・スプリングタイプ
イエローベースの明るい身体色を持つスプリングタイプの人は、黄みを帯びた、明度の高いさわやかな澄んだ色調がパーソナルカラーとなります。
肌の色:イエローのアンダートーンを持つ明るい肌色が特徴です。色白の人は薄いアイボリー、頬や唇にはピーチ系の赤みがみられます。中位、色黒の人はアイボリー、ベージュなどです。
瞳・髪の色:瞳は、ゴールデンブラウン、ダークブラウン、ソフトブラウンなどです。くすみのないはっきりと澄んだ色味が特徴です。髪は、黒、ブラウン、ソフトブラウン、ダークブラウンなどです。黒の場合、薄い茶色みのある柔らかい黒になります。
出典元:http://www.geocities.jp/net_t3/color/personal02_spring.html
似合う色:イエローベースの色・はっきりとした暖色・透明感のある色(暗くくすんだ色は避けたほうがよい)
・蜂蜜色
・浅葱色
・珊瑚朱色
・紅樺(べにかば)色
出典元:http://www.chihana.black/products/list.php?category_id=33
・サマータイプ
ブルーベースのやわらかい身体色を持つサマータイプの人は、青みを帯びた、明度の高い穏やかな色調がパーソナルカラーとなります。
肌の色:ブルーのアンダートーンで、ピンク・ローズ系の色が見られます。中位の人は膚がローズベージュやグレイッシュベージュに見える特徴があります。また、パールのようにグレイシュに柔らかくくすんだ色味がみられます。
瞳・髪の色:瞳は、ソフトなブラウンです。ローズ・ダーク・グレイッシュなどの色味もみられます。いずれもくすんだ色味が特徴です。髪は、黒髪、ブラウン。ブラウンはアッシュ、ソフト、ダークなど幅がありますが、いずれも柔らかくくすんだ色味です。パールのようなくすんだつやが特徴です。
出典元:http://www.geocities.jp/net_t3/color/personal02_spring.html
似合う色:ブルーベースの色・明るいパステルカラー・グレイッシュで上品な色。(鮮やかすぎる強い色は避けたほうがよい)
・空色
・紺青(こんじょう)
・桔梗色
・薄葡萄
出典元:http://www.chihana.black/products/list.php?category_id=34
・オータムタイプ
イエローベースのくすんだ身体色を持つオータムタイプの人は、黄みを帯びた色相で、色味が強くくすんだトーンの色調がパーソナルカラーとなります。
肌の色:イエローのアンダートーンがあります。色白のひとはアイボリーやピーチ(黄みのピンク)で、血色の悪い場合はくすみが強くみられます。中位から色黒の人にはコッパー(濃い琥珀色・銅色)やゴールデンベージュ(黄色味の強い茶色)など、色味・黒みが強くみられます。
瞳・髪の色: 瞳は、ダークブラウン、焦げ茶、ゴールデンブラウンなどです。黄みや茶色味などの色味ががみられ、落ち着いた深みが特徴です。髪は、茶、黒。黒い場合は赤や茶の色味があらわれます。茶はダークブラウン、栗色、ゴールデンベージュなどで、いずれもくすんだ、マット感のある色味です。
出典元:http://www.geocities.jp/net_t3/color/personal02_spring.html
似合う色:ゴールドベースの色・深みのある色や彩度の低い色。(ブルーベースの色は避けたほうがよい)
・鳶(とび)色
・薄紅梅
・舛花色
・高麗納戸(こうらいなんど)
出典元:http://www.chihana.black/products/list.php?category_id=35
・ウィンタータイプ
ブルーベースの鮮やかな身体色を持つウィンタータイプの人は、青みを帯びた色相で、明彩度のはっきりした色調がパーソナルカラーとなります。
肌の色:ブルーのアンダートーンで、肌に赤み・青みが強く見られます。色白の人はピンク色が表れます。中位色の人はグレイ・ローズがかったベージュ系がみられます。色黒の人はオイスター(暗いベージュ)やオリーブ(暗い黄=低明度の膚色)の色味が表れます。
瞳・髪の色:瞳は、焦げ茶、茶、黒など、はっきりとした虹彩の色みになります。
髪は、茶色、焦げ茶、黒。茶色の場合は灰色がかったもの、焦げ茶、黒髪の場合は赤や青の強い色味が表れることもあります。またごま塩、見事なシルバーグレイになる傾向があります。
出典元:http://www.geocities.jp/net_t3/color/personal02_spring.html
似合う色:ブルーベースの色。はっきりした鮮やかな色。(くすんだ色やぼんやりした色は避けたほうがよい)
・露草色
・菫色
・藍鉄
・紅掛(べにかけ)空色
出典元:http://www.chihana.black/products/list.php?category_id=36
(2)体型で選んでみる
ふくよかな方は、洋服だと黒や紺など、濃い色で締まった印象になるような色を選びがち。しかし、着物ではパステルカラーなど柔らかい色を着ると、女性らしい柔らかさが出ます。逆に、細い方ははっきりした色をきりっと着こなせば凛とした素敵な印象になります。着物はマイナスをゼロにするという感覚でなく、持つ持ち味を活かすことが大切なのですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。着物はふだん着ないだけに、ドレスより着こなしが難しいと思われる方もいるかもしれません。ですが、基本的なルールを押さえれば着物を着るハードルも低く感じられるはずです。華やかな着物を着ていくと、式場の雰囲気も華やかになりますし、格式高い印象を作り上げます。マナーが光る素敵な着こなしで結婚式を楽しんでくださいね。