良い季節に、良いお日柄を選んで結婚式を、と考えると多くの式場で予約がとれるのはだいたい1年後以降。そのうちに、妊娠!なんてこともあるようでマタニティウエディングは珍しいものではなくなりましたね。それでも、妊婦さんとなると何かと心配が付きもの。あらかじめめ気をつけたいポイントをチェックしておきましょう。
出産後、結婚式を考えている・・・というかたは結婚式に心残りはない?今こそ素敵なファミリーウェディングを!も参考にしてみてくださいね。
マタニティウエディングの式場選び
まずは式場選び、と言ってもマタニティウエディングに対応できないなんてところは、今時ありませんのでご安心を。おそらく、どこの式場を選んだとしても、妊婦さんである新婦への配慮や当日の介添えなど、会場やスタッフによって差はあれど、問題なく引き受けてもらえるでしょう。
ですから、お二人がここだと思える式場やプランナーさんに出会えるまで、会場を巡ってOK。とはいえ、挙式当日に妊娠何カ月になっているのかをよく想定し、本人も赤ちゃんも安心して素敵な一日を過ごせるようにしたいですね。
(1)ブライダルフェア、何軒まわるの?
式場選びにあたり、やっぱり何よりも気をつけたいのは体調です。ブライダルフェアは試食会やドレスの試着体験など、デートを兼ねて訪れても楽しめるもの。中には20も30も会場をまわるカップルがいるようですが、妊婦さんは時期によっては外出が大変な時期もあります。
朝から2、3時間、あるいは午後から2、3時間というブライダルフェアを実施する式場が多いようですが、移動も含め長時間の外出は体の負担になってしまうことも。ですから、事前によく二人で話し合って、何にこだわりたいのか、また優先順位を決めておくことで、効率的に会場を決定できるように心がけましょう。
式場が決まっても、お腹が大きくなる前に挙式したいなど直近での日取りを検討する場合、人気の土曜日や良いお日柄はキャンセル等がない限り空いていないことがほとんどです。でも、逆にお日柄や曜日にはこだわらないと思えるのであれば、直近であればあるほど通常の価格よりぐっとお得に結婚式ができる可能性が高くなります。
会場によっては、そんなお急ぎカップルをターゲットに、日程によって特別価格を設定しているところもあるのでよくチェックしてみると、嬉しい発見や特別サービスを受けられるかもしれませんよ。
お日柄については六曜の意味とは?お日柄を攻略すれば、「大安式」にしばられなくても大丈夫!を参考にしてみてくださいね!
(2)式場選びで見落としがちなポイントは?
もう一つ忘れないでほしいこと。それは式場が決まれば、結婚式当日まで多いときは毎週のようにそこへ足を運び打ち合わせを重ねていくと言うこと。幸せな結婚式と挙げるためとはいえ、人によっては妊婦さんでなくても苦痛に感じてしまう方もいるよう。万が一、プランナーさんと相性が良くなかったりしたら、余計に大変に感じてしまうかもしれませんね。
ですから、そんな打ち合わせへ通う日々のことも想定して、無理なく準備が進められそうか、そしてプランナーさんとのコミュニケーションがスムーズにいくか・・・そこを見極めることも大切です。
中には何度も何度も足を運ばなくても、メールや電話などで細かい段取りや準備を進められるように対応してくれるところもあるようなので、事前に確認すると良いかもしれませんね。
マタニティウエディングのドレス選び
マタニティウエディングで、新婦として一番に頭に浮かぶ心配ごとはドレスのことではないでしょうか。ウエディングドレスにあこがれている女性は多いでしょうし、綺麗に着られるのか、そもそも着られるドレスがどれだけあるのか不安になってしまいますよね。
確かに、お腹の成長具合やデザインによっては、どうがんばっても着られないものがあるのは事実です。
特に難しいのは、体にピッタリとフィットするデザインのマーメイドラインやスレンダーライン。妊娠初期の、まだほとんどお腹が目立たない時期でない限り、選ぶのは避けた方が無難です。
でも、逆に言えばウエディングドレスの王道であるプリンセスラインのドレスであれば、実はほとんどがマタニティでも着られると考えてOK!ふんわりと大きく膨らんだパニエの中にお腹も納まるから、言われなければわからないくらいに綺麗に着られるドレスもありますよ。
(1)楽なのはドレス?お腹が目立たないのは和装?
衣装選びは、結婚式準備の中で一番楽しい時間と言ってもいいかもしれません。カラードレスや色鮮やかな和装も、たくさん試着しては写真を撮って!それだけでテンションがあがりますね。その時、マタニティウエディングのドレス選びで気をつけたいポイントは、着やすさもしっかり確認すること。
一般的に和装のほうがお腹は目立ちにくいと言われていますが、普段から着慣れていない分、長時間着ていると気分が悪くなってしまう人も少なくありません。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもので、結婚式は本当に一瞬のうちに終わってしまったと感じる人も多いもの。妊婦さんである以上、体調に少しでも異変があると周囲も含めて心配は尽きませんし、そうなるとせっかくの結婚式も楽しめません。
ここは「ちょっとくらい…」なんて安易に判断せず、いかに余裕を持って笑顔で過ごせるかを優先して考えたほうが良さそう。
着やすいという意味では、エンパイアラインのドレスは、バストの下に切り替えしがあるデザインのため、締め付けがなく楽でおススメのひとつです。
いずれにしても、試着時よりは当日のほうが確実にお腹は大きくなっているということを踏まえつつ・・・とはいえ、着られるドレスはきっとたくさんあるはずです。その中から無理なく着られる運命のドレスを選んでくださいね。
(2)マタニティ用のブライダルインナー
ドレス姿をより美しく仕上げてくれるブライダルインナー。機能性の高いものも多く、それに応じてお値段も様々です。
もちろんマタニティ用もありますが、お腹はもちろん妊娠中は胸のサイズも変わっていくので、編み上げタイプのものなど、ある程度調節が可能なものを選んだほうが良さそう。出産後の体型補正にも利用できるなんてものもあるので、よく試着して考えてみてくださいね。
とはいえ、そもそもあまり締め付けるようなインナーは妊婦さんにとっては望ましいものではありませんから、インナーとしての役割だけを果たせればOKと考える人も少なくないようです。
インナーはドレスが決まってから探すものなので、ドレスのデザインに応じてどこまでインナーに機能性を求めるか検討しても良いかもしれませんね。
マタニティウエディングで気をつけたいこと
マタニティウエディングと一口に言っても、妊娠何カ月で挙式をするのかはもちろん、お腹の成長具合や、つわりの度合いなど体の変化は本当に人それぞれです。
ですから、絶対にこうすべきという方法があるわけではありません。そんな中でも結婚式準備で注意して検討した方がいいと思われることをいくつか紹介していきますね。
(1)結婚指輪
妊娠中、手足のむくみに悩まされる方は比較的多いようです。特に妊娠後期には、足のむくみがひどくて辛いと言う声も少なくありません。妊娠で結婚指輪が入らなくなってしまったなんてエピソードは妊娠中のあるあるとしてよく聞かれるもの。
となると、結婚指輪を購入する時期と挙式のタイミング、そして産後といつのことを一番に考えてサイズを合わせればいいのか困ってしまいますね。
これが正解という回答はなかなか難しいところですが、ひとつ言える事は、産後しばらくは授乳やオムツ代えなど朝から晩まで赤ちゃんのお世話に暮れる日々が待っているということ。
手洗い回数も頻繁ですし、柔らかな赤ちゃんのお肌を傷つけるようなことがあってもいけませんから、その間は指輪を付けないほうが無難かも。そういう意味では、できるだけ体調や体型に変化が現れ始める前に、余裕を持って結婚指輪を準備してはいかがでしょうか。
体調に変化が出てくると、指輪選びのためにあちこち外出するのも容易ではなくなってくる可能性もあります。オーダーメイドの場合、そもそも受け取るまでに2~3ヶ月くらい時間を要することもありますから、いずれにしても早めに動き始めたほうが良さそうです。
挙式当日、むくみや体型の変化で指輪交換の際にちゃんと指輪が入らなかったということも考えられますが、赤ちゃんのことも考えれば、できる限りむくみも解消されるように努めることが安産にもつながります。
ご自信の普段の標準体型で指輪をつくり、むくみや体重の過度な増加に気をつけることができれば、どちらの心配も無用になりますね!先々、どうしてもサイズが合わなくなってしまったというときには、サイズ直しをしてもらえるブランドも多いので、事前に確認してみてください。
(2)二次会
マタニティウエディングの場合、二次会はやらないという選択肢も出てくることでしょう。本人以上に、両親など周囲が新婦の体調を心配して、無理をさせないように促すことも少なくないかもしれません。
では、妊婦さんでもなるべく無理をせずにできる二次会とは、どんな形が考えられるでしょうか?
まず忘れてはいけないのは、喫煙スペースの問題。2次会会場として利用されるレストランやカフェの中には、立地や空間柄どうしても会場内に喫煙スペースを設けざるを得ないところもあるようです。
たばこはお腹の赤ちゃんの成長にもよくありませんので、事前にしっかり確認しておく必要がありますね。
次にプログラムですが、できるだけ主役が不在でも成立する流れを考えておくことがおすすめ。疲れてしまった際など、気兼ねなく休憩に下がりやすいため無理せずに済みますよ。
結婚式をホテルで挙げ、そのまま二次会も移動せずに実施すれば、休みたいときにホテルの部屋に戻れるので楽チンです。赤ちゃん連れで訪れることのできる、大きなソファ席が充実したようなカフェなどもゆったり過ごせますし、配慮の行き届いたスタッフさんが対応してくれる場合が多いので二次会会場に貸し切れるか問い合わせてみてください!
マタニティウエディングだからこそ、おススメしたいこと
マタニティウエディングは、考え始めるといろいろ心配が尽きず不安になることもあるかもしれません。でも、妊婦さんだからこそ、諦めるのではなく是非おススメしたいことを2つご紹介します!
(1)ブライダルエステ
妊娠すると、エステはもちろんマッサージや整体なども施術を受けられない場合がほとんどです。当然、痩身を目的としたブライダルエステはもってのほか。
でも、マタニティでも受けられる、またはマタニティ専門のブライダルエステというのがあるのをご存知ですか?主にはフェイシャルやデコルテの肌ケアやむくみケア、心身ともにリラックスすることを目的としているものが多く、お腹に影響がない体勢で施術してもらえます。
痩身エステでもないのに高いお金を払ってまで…と考える方もいるかもしれませんが、子どもが生まれると、エステに通う機会なんてなかなかなつくれなくなってくるもの。自分のためにお金や時間をかけること自体、当分はお預けになるかも。
せっかくの結婚式という特別なイベントですから、外見も内面も存分に自分自身を見つめながら、のんびりするチャンスだと思って満喫してみてください。妊娠中は、ただでさえ神経質になってしまうことが多かったり、ホルモンバランスの影響で情緒不安定になりがちです。ブライダルエステで気持ちのいい時間を過ごして、結婚式準備も楽しんで進めてくださいね。
(2)ブライダルフォトや記録ムービー
結婚式に向けてダイエットをする女性は多いですが、妊娠するとそうはいきません。妊娠中の体型の変化は人それぞれですが、お腹だけが大きくなるパターンもあれば、それ以外の部位も丸みを帯びてくる場合も。
そうなると、せっかくの結婚式でも晴れ姿をあまり写真やムービーに残したくないと思ってしまう人もいるようです。でも、そんなことは言わず、ブライダルフォトはもちろん記録ムービーも含めて、是非たくさんの思い出を記念に残すことをおススメします!
もしかすると思い描いていたようなベストなスタイルではないのかもしれませんが、妊娠することで女性は顔つきがガラリと変わると言われています。
一説では、女の子を宿しているととても優しい表情になり、男の子だと凛とした顔つきになるそう。いずれにしても新しい命を宿した女性は、母になる日が近づくにつれてより女性らしく美しい輝きを増して見えるんです。
そんな内面から溢れ出る美しさは、ダイエットやエステでは効果の得られない、今限定の輝き。たくさんの写真やムービーに収めておいて、後悔することは無いでしょう。お子さんが生まれて、一緒に結婚式の思い出の写真を見る日が来たなら、「このとき、あなたがお腹の中にいてね…」なんて話してあげるのも素敵ですね!
まとめ
マタニティウエディングの挙式までの道のり、だいたいシミュレーションできたでしょうか?ひとつ言えることは、妊婦さんだからといって結婚式で諦めなければならないことは、ほとんど無いのだと言うこと!ただ、やっぱりお腹の赤ちゃんとご自身の体調を一番考えてあげることが大切なのには違いありませんから、無理は禁物。
特に挙式1、2週間前の準備の追い込みなど、頑張りすぎてしまうことはやめましょう。そんなときは、しっかり彼に甘えて任せるのが賢明です(笑)結婚式当日を楽しみにすることに専念して、穏やかに過ごしてください。そうすれば、当日はより一層素敵な笑顔が輝く花嫁になれること間違いなしです!