新郎新婦と仲が良かったり、ちょっとパソコンやカメラなどを持っていて得意そうだからという理由でよく頼まれてしまうのが余興ムービーの作成。
でも、実は余興ムービーの作成って大変なんです。
そこで、今回は余興ムービーを引き受ける時に大事にしたい5つのポイントをまとめてみました。
そもそも引き受けるべきか?否か?
現在、日本の結婚式や二次会などでかかせなくなった余興ムービー。
大事な友人の結婚式などで頼まれて、自分にできることならなんでもしてあげたいっ!
昔からの古い仲で断りづらい。。。とついつい後先のことを考えずに引き受けてしまいがち。
しかし作成をするためには想像を絶する手間と余力がかかります。そのため、安易に引き受けるべきではないものと心得ましょう。
まず、余興ムービーを作成するために必要なステップとそれぞれにかかる平均的な時間をお伝えすると
①新郎新婦との打ち合わせをする:2時間程度
②動画の構成を決める:1週間
③写真や動画素材を集める: 4週間
④編集する:2週間
⑤動画をDVDに焼いて会場に送る:1時間程度
単純計算すると全部で約2ヶ月くらいの時間がかかるという計算になります。
これはあくまで目安ですが、仕事や家庭などを抱えながら引き受けるわけなので、
これくらいの時間が必要と思っておきましょう。
また、それなりに面白い内容や凝った内容の余興ムービーを作成するには
さらに時間がかかる場合があります。ほとんどの場合、ご祝儀代わりとして頼まれることも多いので、犠牲となる時間を考えると割に合わないものと思っていてください。
無理をして引き受けると、大きなストレスを抱えたままで結婚式に素直に喜んで参加できなくなったりすることも。最悪の場合、せっかく仲良くしていた新郎新婦との信頼関係が崩れてしまうことも少なくありません。
そのため、引き受けるべきか否かは、自分の置かれている環境や犠牲に出来る時間をよく考慮しながら決めることが大切です。
当たり前のことかもしれませんが、出来ないことは出来ないと伝えることも友人として大切なことです。
逆に引き受けられる状態だと判断したなら、結婚する新郎新婦のために最高の思い出となるように全力を尽くして作成しましょう!
きっと、何よりも心に残るお祝いのプレゼントとなるはずです。
制作期間と予算を明確にした上で構成を決める
ネットで「結婚式 余興ムービー」というキーワードで検索をすると、
パロディー系の余興ムービーから感動系まで様々な内容のものが見つかります。
「この余興ムービー面白いっ!マネして同じものを作ってみよう!」
そう考えて作り始めると、
「思ってたよりも時間がかかりそう。。。披露宴に間に合うかな?」
「あっ、こんなものが必要だったんだ。。。自腹でなんとかするか。。。」
なんてことになりかねません。
余興ムービーの制作に取りかかる前に、まずは新郎新婦とよく話し合って以下の3つの点を明確にしておきましょう。
(1)いつまでに余興ムービーを完成させる必要があるのか。
余興ムービーは、実際に上映される結婚式や二次会の当日までに
完成していればいいのではないかと思われがちですが、実はそうではありません。
一般的には当日より1週間前までに式場などにDVDを届けて事前に問題なく再生されるかなどをテストする必要があります。必ず、新郎新婦にお願いして作り始める前にいつまでに完成をさせる必要があるのか確認しましょう。
また、余興ムービーではテロップなどの文字による演出もよく使われますが、よくある失敗がタイポミスです。
特に注意したいのは、人名などの間違いです。
式場に来られている参加者などの名前を表示する場合、タイポミスは大変失礼なことになりかねないので、事前に自分でも、また新郎新婦にもよく観てもらって確認をするのがベストです。
サプライズで余興ムービーを制作している場合は、自分以外の第三者の方に観てもらえば助けになるはずです。
そのチェックのための時間やその後の修正をするための時間などを考慮すると、
最低でも2週間くらいは余裕を持って最初のドラフトを制作し、
新郎新婦か、もしくは第三者の方に協力してもらって完成させましょう。
(2)予算はどのくらいかけていいのか。また、誰が払うのか。
これを読んで、
「えっ?新郎新婦に余興ムービーを制作して欲しいって頼まれたのって、
多分、予算をかけたくないからなんだよね?聞きづらいよ。。。」
と思われる方が多いかもしれません。
しかし、ここは勇気を持って明確にしておきましょう。
なぜなら、予算次第で余興ムービーの内容も変わってくるからです。
こだわらなければ節約して安く済ませることはもちろんできます。
新郎新婦が全く予算を確保していなくて、予算が0円の場合は、
当ブログの下記の記事を参考にしてもいいかもしれません。↓
https://www.first-film.com/wedding-movie-20/
でも、こだわりがあればあるほどお金もかかってくると思っておきましょう。
何故なら、メッセージを集めるための可愛い画用紙や、
撮影中に必要になるちょっとお洒落な小道具などはほぼ確実にお金がかかります。
また、見落としがちですが、撮影のための交通費やDVDの郵送費などもお金がかかるものです。そのため、新郎新婦がどれくらいの予算で考えているのか、
もし予算が0円であれば、自分が必要に応じていくらまでならお金を出せるのか、しっかり予算を決めておきましょう。
また、あとでお金のトラブルにならないように誰が何を払うのかも決めておきましょう。
例えば、画用紙などの小道具は自分でお金を払うけど、撮影のためにかかった交通費やDVDの郵送費などは新郎新婦が払うなど簡単で構わないので、事前に話し合って決めておくのがベストです。
(3)どんなイメージで作りたいのか?
先ほどもお伝えしたように、
余興ムービーと一口で言っても、様々なスタイルがあります。
どんなスタイルの余興ムービーがベストかは新郎新婦のお気持ち次第で決まるものだと思います。
ですから、事前に新郎新婦の希望などをしっかり聞いた上で、上記で説明した制作期間や予算なども考慮しながら最終的な構成を決めていきましょう
特に、余興ムービーの中に新郎新婦がお互いにサプライズをしたい場合は、それぞれと個別に話し合って、準備を進めていくと良いと思います。
協力者を必ず見つける
新郎新婦から余興ムービーを依頼されたら、一人で全部をやろうとするのはやめましょう。
必ず助けてくれる協力者を見つけて、一緒に取り組んで行く方が楽しく制作ができるはずです。そうすることで他にも様々なメリットがあります。
例えば、協力者が見つけることで、余興ムービーを作成するにあたってかかってくる精神的な負担だけでなく、 経済的な負担も半分に減らすことができます。
余興ムービーを作成するためのアイデア探しや、メッセージを集める場合は友人たちとの連絡、撮影に行く時の運転や、移動のお供、また荷物運びや時には撮影者として協力してもらえたら大変心強い味方となるはずです。
もし予算があまりない場合は、一緒に費用をまかなってもえれば一人当たりの負担が減ってできることの幅も広がります。
苦労して制作した余興ムービーなら、完成した時の感動も2倍になると思います。
そのため、快く協力してくれる人を見つけるのは必須です。
一人で抱え込まずに、一緒に楽しんで制作してくれる人を周りで見つけて下さい。
誰のための余興ムービーなのか忘れない
みなさんは誰のために余興ムービーを制作しているのでしょうか?
結婚式に来ている参加者のため?
新郎新婦のご家族やご親戚のため?
メッセージビデオに協力してくれた人のため?
それとも、…自分のため?
いや、答えは結婚式の主役である新郎新婦のためです。
そのことだけは忘れてはいけません。
以前に結婚式のムービーの演出でやりがちな失敗(https://www.first-film.com/wedding-movie-52/)について触れましたが、ここに書かれてある失敗の多くは誰のためのムービーなのか?を考えずに制作を進めるからこそ起こることです。
ムービー制作をしていると、人によっては制作自体が楽しくなってしまって、自己満足のためにこうしようあぁしようとこだわりがでて、新郎新婦が望んでいた余興ムービーとはだいぶ違うものに仕上がる場合があります。
また、中途半端な気持ちで引き受けたために制作期間や予算の計画などをしっかりと立てずに進めて、焦りながら余興ムービーをラッシュで制作される方もいらっしゃいます。
せっかく新郎新婦の晴れ舞台となる結婚式で見せる余興ムービーです。ぜひ、自己満足のためや中途半端な気持ちで仕上げるのではなく、新郎新婦が一番喜ぶような余興ムービーに仕上げていきましょう。
もし、このことを忘れないで制作を進めることができれば、必ず良い余興ムービーに仕上げることができます。
困った時はプロに頼る
「よしっ!余興ムービーを作るための素材は全部揃った!これでやっと編集ができる!」
そう思って、いざ自分で編集をやりはじめると。。。思ったよりも複雑で大変すぎる。。。
これじゃ、絶対に間に合わないっ!と焦ってこのブログを読んでいる方もいるかもしれません。
内容にもよりますが、余興ムービーで一番難しいステップが編集です。専門的なビデオ編集の知識があれば別ですが、一般の方が一から自分で編集をするというのはとても大変な作業です。
編集が上手く進まなくても時間は止まりません。刻々一刻と結婚式の日取りは迫ってきます。
しかし、今はとても便利な時代です。
ビデオ編集代行サービスを提供しているところなどがあります。
依頼をして写真や動画素材など渡せば、プロの方が短時間で綺麗に仕上げてくれます。
時間通りに完成できそうにない時、またはイメージ通りに編集ができずに困り果ててどうしようもなくなった時は素直にプロに頼りましょう。もしくは、ある程度の予算はあってもあまり時間がない場合は最初からプロの方に編集だけは依頼すると計画しておくのも良い選択です。
ただし、お金はかかります。
編集代行の相場は1時間約5000円~7000円くらいです。
ぜひ必要に応じて活用しましょう。
いずれにしても、そういうサービスがあることはあまり知られていないので覚えておくと便利だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
余興ムービーの制作は思っているよりもはるかに余力と時間が必要なことは伝わったかと思います。
そもそも引き受けるべきなのかを慎重に検討した上で引き受けた後は、予算と制作期間に応じて新郎新婦の要望を聞きながらビデオ構成を考え、協力者と共に協力して楽しく制作を行って下さい。
何よりも誰のためにこの余興ムービーを制作しているのかを忘れずに、新郎新婦にとって最高のプレゼントとなるように全力を尽くして準備していきましょう。
編集段階で困ったり、時間がない場合は編集のプロに頼って、良いものに仕上げるのも一つの選択肢だということも覚えておくと気持ちが少し楽になるになるかと思います。
もし余興ムービー頼まれて引き受けたけど、絶対無理だ!でも、今更断れない!と感じている場合はFirst Filmにお問い合わせいただればご相談に乗りますので、お気軽にご連絡下さい。