このfirstfilmのスタッフブログでは、これまでにいくつもの服装マナーについてご紹介してきましたが、今回は男女別ではなくもっと掘り下げた、「親族の服装マナー」についてご紹介していきます。
過去の記事をおさらい
これまで、firstfilmのスタッフブログでは、いくつもの服装マナーについてご紹介してきました。今回ご紹介する親族としての列席の立場でも、ご友人としての列席の場合でも役立つ情報をご紹介していますので是非チェックしてみてくださいね。
■女性編
<その服装大丈夫!?女性必見!結婚式のお呼ばれゲストのマナーまとめ>
<結婚式のパーティードレス♡マナーが光るレディな着こなし方法>
■男性編
結婚式の服装マナーの基本
(1)服装は格式で3つに分類される
・正礼装‥最も格式の高い服装
・準礼装‥正礼装を簡略化したもの
・略礼装‥結婚式の中で最でラフなスタイル
結婚式のようなフォーマルな場での服装には、「正礼装」「準礼装」「略礼装」とあり、時間帯や列席する際の立場、行事の内容と格式に合わせたふさわしい装いを選ぶのが基本です。
(2)親族の服装の選び方
(1)でご紹介した「正礼装」「準礼装」「略礼装」のうち、親族はどれにあてはまるのでしょうか?
まず、一般的に主役である新郎新婦が正礼装(タキシードとウェディングドレス)となります。次に、両親は新郎新婦と格を合わせつつ主役よりも少し控えめな装いにします。
よって両親は、正礼装となり、親族はそれよりも控えめにした準礼装にするのが一般的です。
最近では、格式にこだわらずアットホームな結婚式が好まれる傾向にあり、カジュアルなスタイルの新郎新婦も増加しています。
主役の新郎新婦が、正礼装ではなく準礼装や略礼装の場合、それに合わせて準礼装・略礼装を選ぶようにしましょう。注意しなければいけないのは、主役の二人よりも格式の高い服装になってしまわない事です。
両親の服装で注意するべきこと3つ
結婚式において主役は新郎新婦の二人とは言え、両家の両親は結婚式当日、ご新婦様のご両親は挙式でのエスコートやベールダウンセレモニーがあったり、披露宴ではゲストの方への挨拶回り、フィナーレでは列席者全員の前で横一列に新郎新婦両家両親が並びます。その為、両親の服装には、大変注目が集まることをよく心得ておきましょう。よって、新郎新婦に恥をかかせない為にも最低限の服装マナーを知っておく必要があります。
まずはじめに、注意すべきこと3つをご紹介していきます。
(1)両家の格を合わせる
先程も述べたように、一般的には新郎新婦が正礼装であれば両親も正礼装となり、新郎新婦より少し控えめな服装をします。また、次のような例はあまり好ましくありません。
例えば、「新郎の両親は正礼装であるのにも関わらず、新婦の両親は準礼装や略礼装の装い」これは、見栄え的にもよくありませんし、キメキメの両親とラフなスタイルで来てしまった両親とで見た目に差が出てしまうのも明らかです。
必ず合わせなければいけない、という決まりはありませんができれば事前に両家でどんな服装にするか話し合い、格を合わせることをおすすめします。
また、「洋装にするか和装にするか」こちらも合わせて相談するといいでしょう。
(2)主役より目立たない
息子・娘の晴れ舞台!張り切ってしまうお気持ちはわかりますが、主役の新郎新婦より目立ってしまうような格好はご法度。あくまでも新郎新婦よりも控えめな服装を心がけましょう。
(3)全部自分で手配しようとしない
衣装の手配や、着付け、ヘアメイクなど全部自分で手配する必要はありません。結婚式場で衣装のレンタル〜当日の着付けヘアメイクまで全て行ってくれる会場もあります。
または、新郎新婦の衣装を手配したドレスショップなどでも手配ができる場合もあるので、新郎新婦とよく相談をして当日を迎えましょう。
新郎新婦のお二人も、お父様お母様にあまり負担をかけないように進んで衣装の手配などしてさしあげれば、ご両親も安心して当日を迎えられるはずですよ♪
父親の服装マナー
それでは、ここからは人物別の服装マナーをご紹介していきます。早速お父様の服装マナーからみていきましょう。
(1)正礼装「モーニングコート」
出典元:http://zexy.net/wedding/c_7770063939/blog/article/582445.html
ほとんどの結婚式で見かけるお父様の服装はこの「モーニングコート」ではないでしょうか?モーニングコートは、昼間の結婚式で着用する正礼装です。
シャツは白無地のレギュラーカラーシャツかウィングカラーシャツを選ぶのが無難、合わせるタイはネクタイかアスコットタイを選びましょう。
(2)正礼装「燕尾服(テールコート)」
出典元:http://www.guestformal.com/tailcort/col1.html
夕方から夜にかけての結婚式の場合、父親の正礼装は「燕尾服(テールコート)」です。
シャツの選び方は、イカ胸のウィングカラーシャツが一般的で、アクセサリーは「ホワイトタイ」と呼ばれる、蝶ネクタイを着用。燕尾服の時は、黒の上下に白色のアクセサリーで揃えるのが基本のスタイルとなっています。
(3)正礼装「タキシード」
燕尾服と同様、タキシードも夕方から夜にかけての結婚式での正礼装とされています。
基本的には、ネクタイ・蝶ネクタイは黒です。
(4)正礼装「紋付羽織袴」
出典元:http://www.miyabi-yuki.jp/gallery/2013/08/mh-ga001.php
お父様の中には、モーニングコートは恥ずかしくて着たくない!など、洋装ためらう方もいらっしゃいます。そんな場合は是非、和装がおすすめ!
和装の正礼装は「紋付羽織袴」で、男性の和装において最上格の着物です。やはり、日本人らしい着物姿は、非常にかっこよく魅力的。
袴を選ぶ際は新郎よりも目立たないように、シンプルな袴を選ぶようにしましょう。
母親の服装マナー
(1)正礼装「黒留袖」
出典元:http://kimonono-ishikawa.com/tomesode.html
結婚式でのお母様の服装といえば、ほとんどの方がこの黒留袖ではないでしょうか?
黒留袖は和の最高礼装です。
着物を選ぶ際は、華やかでありつつも落ち着いた柄・コーディネートをを心がけ大人の女性を演出しましょう。
(2)正礼装「アフタヌーンドレス」
アフタヌーンドレスは、男性のモーニングコートと対をなす女性の昼間の結婚式での正礼装です。アフタヌーンドレスの特徴は、肌の露出が少ない事。7分丈以上の長い袖で襟ぐりも浅く肌の露出をしないようになっています。また、スカート丈は膝が隠れる程度でもOKですが、くるぶしまでの総丈のものや、それ以上の長さであるものの方がよりフォーマル感がアップします。
(3)正礼装「イブニングドレス」
出典元:http://ja.aliexpress.com/price/navy-blue-evening-gown_price.html
夕方から夜にかけての結婚式の場合、母親の正礼装は「イブニングドレス」です。アフタヌーンドレスに比べ、イブニングドレスは多少の露出はOKとされています。
スカート丈は、くるぶしまでの総丈か、靴のつま先が完全に隠れる長さのロング丈です。
新郎新婦の兄弟姉妹の服装マナー
(1)兄弟の服装
新郎新婦や両親、媒酌人よりも控えめな服装にします。男性の場合は、ブラックスーツが一般的ですが、よりフォーマル感を求める場合はディレクターズスーツ、タキシードを選びましょう。
(2)姉妹の服装
新郎新婦や両親、媒酌人よりも控えめな服装にします。
洋装は、アフタヌーンドレスやイブニングドレス、またはこれほどフォーマル感がないカクテルドレスを選びます。選ぶ際の注意点は、<その服装大丈夫!?女性必見!結婚式のお呼ばれゲストのマナーまとめ>をご覧ください。
和装は、未婚の方は振袖を、既婚の方は黒留袖を着る方も。しかし、年齢的にまだお若い方であれば色留袖でもOKです。和装は、なかなか着る機会がないことから兄弟・姉妹などの結婚式だからと、着物を選ぶ方が多い傾向にもあります。
男性親族の服装マナー
(1)服装マナーの基本
親族の男性の服装は、両親・媒酌人よりもやや控えめの服装で正礼装または準礼装です。選ぶものは、ディレクターズスーツ、タキシード、ブラックスーツが一般的。
(2)昼夜の服装の選び方
■ディレクターズスーツ‥昼間の結婚式
■タキシード‥夕方〜夜にかけた結婚式
■ブラックスーツ‥昼夜どちらの結婚式も可
昼夜の選び方は上記の通りです。
ディレクターズスーツは、準礼装で正礼装のモーニングコート・燕尾服と、準礼装のブラックスーツとのちょうど間に位置する格の服装です。タキシードは、燕尾服の次に格式の高い夜の正装。
ブラックスーツは、日本で最も主流と言われている礼服で、一般的に叔父(伯父)、従兄弟の立場で列席する際、一番多い装いでしょう。
女性親族の服装マナー
(1)服装マナーの基本
親族の女性の服装は、両親・媒酌人よりもやや控えめの服装にします。
洋装ではドレス・フォーマルドレス・スーツなどの準礼装が一般的。
(2)既婚女性と未婚女性
先ほどご紹介した姉妹の服装マナーと同様、和装の場合、未婚女性は振袖を、既婚の方は黒留袖を。親族女性が黒留袖を着る際は、新郎新婦の母親よりも目立たない控えめな柄を選ぶようしましょう。
子供の服装マナー
出典元:http://theberry.com/2013/10/01/how-cute-are-these-kids-outfits-23-photos/
(1)幼児・乳幼児
子供の服装には、特に決まりはありませんがフォーマル感を出す事を心がけましょう。
就学前の幼児や乳幼児の場合、男の子はタキシードやスーツでかっこよく決めてもいいですし、シャツにベストなどでもOKです。女の子はドレスや、フォーマル感のあるワンピースがいいでしょう。
子供の成長は早く、大人のように何度も着ることはできません。その日の為に買うのはもったいない…という方は、子供のドレスやスーツといったフォーマルウェアのレンタルショップもあるので活用してみてください。
また、お子さんの衣装に関しては、<その可愛さは主役級♡結婚式の子供の服装おすすめ15選>でご紹介しておりますので是非チェックしてみてくださいね♪
(2)学生
学生のお子さんは、制服で列席するのが一般的です。私服の学校に通われている場合はレンタル衣装を検討してみてもいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「親族として列席する」ということは、友人や会社関係者として列席する場合と、立場が違います。的外れな服装をしてしまうと、相手の親族に悪い印象を与えかねません。結婚式は、新郎新婦それぞれの家族が親族となる顔合わせの場でもあるのでしっかりとマナーを心得てから結婚式を迎えてくださいね。
今回の内容が今後のご参考になれば幸いです。