みなさんの中には、
「ジューンブライドって、なに?」
「なんで結婚指輪ってあるのかな?」
などといった疑問を抱いている方がいらっしゃるかと思います。そんな方の疑問を解消すべく、今回は結婚式にまつわるちょっとした豆知識をご紹介したいと思います。
実は、結婚式にはウェディングドレスの色やブーケ、新郎新婦さまの立ち位置に至るまで、特別な意味が込められています。豆知識を知ることで、結婚に対する意識がより高まること間違いなしです!ぜひ一読下さいませ。
より思い出深いものに♡結婚式にまつわる豆知識
それでは、最初に結婚式にまつわる豆知識をご紹介していきます。結婚式の理解をより深めることで、1つ1つの物事がより鮮明なものになるかと思います。参考にしてみてくださいね。
(1)結婚式のはじまり
結婚式は、世界各国で古くから行われてきました。日本では、今から約1300年に発行された「古事記」に結婚式に関することが記載されていると言われています。
昔の結婚式は、宗教的な考え方や、新郎さまと新婦さまの両家に関するお家制度が根強く現れていました。その名残が現代の結婚式にも現れており、結婚指輪をはじめとする結婚式にまつわる物事に繋がっています。
(2)そもそも、結婚指輪って?
結婚指輪を左手の薬指にすることに憧れを抱いている方は少なくありません。しかし、なぜ結婚指輪をするのでしょうか?
諸説ありますが、結婚指輪のはじまりは、古代ギリシャ時代と言われています。古代ギリシャ時代では、心臓と薬指は1本の血管で繋がっていると考えられており、左手の薬指が「愛の血管」と呼ばれていました。
また、指輪は、指輪の円が途切れないことから「永遠」を意味します。その左手薬指に結婚指輪をすることで、永遠の愛を表したのです。
(3)結婚指輪の交換
結婚式では、新郎さまと新婦さまが永遠の愛を誓った後に、互いに結婚指輪を嵌める交換儀式が恒例となっていますよね。
この交換にも諸説がありますが、一説ではローマ時代に、相手から贈られた指輪をすることは、約束を守る誓いであったとされています。
また、中世ヨーロッパでは、新郎さまの一族と新婦さまの一族の繋がりを表すために、家紋の彫られた指輪を交換したと言われています。
そのことが現代に引き継がれ、互いに結婚指輪を交換することで永遠の愛を守る誓いを立て、一族のつながりを表しているのです。
(4)結婚式における新郎新婦さまの立ち位置
結婚式における新郎新婦は、左に新婦さま、右に新郎さまと決められています。実は、この立ち位置にも意味が込められているのです。
新郎さまが新婦さまの右側に立ち、利き手である右手が使いやすいようにすることで、何かトラブルが起った際にも新婦さまをしっかりと守るという意思を表しています。
また、新婦さまが、新郎さまの分身と言われている結婚指輪を左手に付けることで、左右両方から守られていると考えることができます。
(5)ライスシャワー
ライスシャワーとは、挙式後にチャペルから出てきた新郎さまと新婦さまに、ゲストが米粒をシャワーのように振り撒くことを言います。このライスシャワーにも意味が込められています。
お米は、たった1つの米粒から数百以上の米粒を収穫できることから、豊作や子孫繁栄の象徴として考えられてきました。
米粒を新郎さまと新婦さまに振りまくことには、「子宝に恵まれ、食べるものに困らない豊かな生活を送れるように」という願いが込められているのです。
最近では、ライスではなく、フラワーや折り鶴、バルーン、グリッター、フェザー、シャボン玉、リボンなどさまざまなシャワーがあります。
特に人気のあるフラワーシャワーには、「花によって新郎さまと新婦さまを悪魔や災難を遠ざけ、幸せになれるように」という意味が込められているのですよ。
(6)ブーケとブートニア
ブーケのはじまりは、男性がプロポーズをする際に野に咲く花を摘み、花束にして贈ったことと言われています。
ブートニアは、プロポーズを受け入れた女性が花束から1輪抜き出し、男性に贈ったことが由来とされています。
ですから、結婚式で新婦さまがブーケを持つ場合、新郎さまはブートニアを身に付けるようにすると良いですよ。付ける場所は、一般的に上着の左襟や胸ポケットとされています。
(7)ブーケトス
ブーケトスとは、挙式後に新婦さまが後ろ向きで、来ていただいた女性に向かってブーケを投げ渡す演出です。
みなさんの中には、ブーケを受け取った女性は結婚できるというお話を耳にしたことがある方がいらっしゃるかと思います。
ブーケトスの発祥は諸説ありますが、今から700年ほど前のイギリスという話が有力です。当時のイギリスでは、幸せを分けてもらうために、結婚式で花嫁のウェディングドレスやブーケを触る習慣がありました。それがブーケトスへと変化していったのです。
ただ、本来のブーケトスは、来式者全員を対象に幸せをお裾分けする目的でした。それが徐々に変化していき、未婚の女性を対象に、次に結婚できるという現在の形へとなりました。
衣装選びの参考に♡花嫁さまにまつわる豆知識
次に、ウェディングドレスなどの新婦さまにまつわる豆知識をご紹介します。
みなさんの中には、結婚衣装選びにお悩みの方もいらっしゃるかと思います。そんな方は、ウェディングドレスなどの歴史や本来の意味を知ってみてはいかがでしょうか?意味を知ることで、必然と衣装の幅を絞ることができるはずですよ。
(1)ウェディングドレス
ウェディングドレスは古代ローマ時代に発祥し、時代とともにさまざまな変化を遂げていきました。
19世紀までのウェディングドレスは、赤や青、黒などの色が多く、宝石などが散りばめられていました。ウェディングドレスにお金を掛けて豪華にすることで、花嫁側の家の豊かさを表していたと考えられています。
また、デザインも現在とは大きく異なり、ウェディングヴェールを着用し、肌が露出しないものが一般的でした。
現在のウェディングドレスが定着したのは、19世紀のイギリスで開かれたヴィクトリア女王の結婚式がきっかけです。ヴィクトリア女王は、当時では珍しい白のウェディングドレスに身を包み、多くの人々に祝福を受けました。それに心奪われた貴族たちがこぞってマネをしたため大流行となり、白のウェディングドレスが一般的なものとなりました。
(2)ウェディングヴェール
ウェディングヴェールに憧れを抱いている女性は多くいらっしゃるかと思います。ヴェールは女性の魅力を引き出すという点の他に、素敵な意味が込められているのですよ。
ヴェールは、新婦さまを邪悪なものから守る魔除けの意味があります。このヴェールを上げることができるのは、新婦さまを守ると誓った新郎さまだけが許されています。
(3)白無垢
日本の伝統的な婚礼衣装である白無垢。白に全身を包むことで、「潔白の身で嫁ぎ先の家風に染まる」という意味が込められています。
花嫁が頭に巻く白い布角隠しには、怒りや鬼を象徴する角を隠すことでおしとやかな女性を表したと言われています。
また、花婿家の人間として生まれ変わるといった意味もあると考えられています。
かつての白無垢は、室町時代から江戸時代まで葬礼の衣服ともされていました。出家の人間として死を迎えますが、角隠しを付けているため鬼(あの世の者)にはならず、花婿家の人間として生まれ変わるとされたいたのです。
より幸せに♡結婚式にまつわるジンクス
結婚式には、さまざまなジンクスがあります。みなさんもご存知かと思いますが、ジューンブライドもジンクスの1つです。
先ほどご紹介したように、結婚式には長い歴史があります。その歴史の中で、たくさんのジンクスが誕生したのです。
ジンクスを知ることで、結婚式により深みを持たせることもできますので、お読みになってみてくださいね。
(1)ジューンブライド
6月に結婚をすると花嫁が幸せになれると言われているジューンブライド。春先から6月にかけて多くのテレビ番組や雑誌で取り上げられますよね。
ジューンブライドの由来には、さまざまな説がありますが、ここでは2つご紹介したいと思います。
まず1つ目は、6月におけるヨーロッパの気候にあります。6月は、冬を越して徐々に暖かくなり、雨が非常に少ないため、お祝い事が行われることが多いのです。また、3月から5月にかけて農作業が忙しいため、挙式が禁じられていました。そのため、6月で挙式することが広がったと言われています。
2つ目は、ギリシャ神話に登場するヘラです。ヘラは、結婚を司る女神で6月を守護しています。ですから、6月に結婚式を挙げると、ヘラの加護を受け、幸せになれると言われています。
(2)雨の日に挙げる結婚式
雨の日に挙げる結婚式と聞いて、
「結婚式の日に雨なんてがっかり…」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ヨーロッパでは結婚式の日に降る雨は幸運をもたらすと言われているのですよ。天にいる神さまが新郎新婦さまに変わって涙を流すことで、新郎新婦さまは一生幸せになれると考えられています。
また、雨は、神様や天使のいる天と私たち人間がいる地上を繋ぐものと言われています。雨に乗って天使が地上に舞い降り、新郎さまと新婦さまに幸せを運ぶとされています。
ですから、もし結婚式の日に雨が降っても決してがっかりなさらず、幸せいっぱいの気持ちで臨んでくださいね。
(3)サムシング・フォー(Something Four)
ヨーロッパでは、新婦さまが下記の4つのものを身に付けると、幸せな結婚生活が送ることができるとされています。その4つのものを総称してサムシング・フォーと言います。
①サムシング・ブルー(Something Blue)
純潔や信頼を意味する青いものを身に付けることで、新婦さまの清らかさを強調することができます。
青は、聖母マリアのシンボルカラーとして欧米では考えられており、純潔や信頼はこれに由来しています。
②サムシング・オールド(Something Old)
祖母や母親が使用したイヤリングやピアスなどのアクセサリー、または結婚衣装を身に付けると良いとされています。
なぜなら、祖先から受け継がれた古いものは、安定の象徴のためです。また、家族との繋がりを表します。
③サムシング・ニュー(Something New)
結婚式で身に付けるドレスやヴェール、インナー、靴などを新調すると良いですよ。
新しいものは、これからの新しい人生を表します。新調したものを身につけて、輝かしい未来へと歩みを進めましょう。
④サムシング・ボロー(Something Borrow)
友人や知人から借りたものは、幸せを伝染させると言われています。
幸せな結婚生活を送っている友人などから幸せをお裾分けしてもらうために、ハンカチなどをお借りすると良いですよ。欧米では、ヴェールを借りることが一般的です。
より楽しんでもらうために♡ゲストのにまつわる豆知識
最後は、ゲストにまつわる豆知識をご紹介します。ゲストの方に楽しんでほしいとお考えの新郎さまや新婦さま、ゲストとしてお呼ばれした方まで、さまざまな方にお読みになっていただけるかと思います。
(1)アーモンドドラジェ
アーモンドドラジェとは、アーモンドをチョコレートと砂糖でカラフルな色にコーディングしたお菓子です。ドラジェはフランス語で「幸せの種」を意味します。
ヨーロッパにおけるアーモンドは、ブドウの房のようにたくさんの実を付けることから、子孫繁栄の象徴とされてきました。そのため、古くから結婚式などのお祝い行事には欠かせないお菓子です。
アーモンドドラジェは、一般的に5つをチュールで包み、テーブルサービスやプチギフトとしてゲストに贈られます。5つのドラジェには「子孫繁栄」、「長寿」、「幸福」、「健康」、「富」という意味が込められています。
また、ドラジェのほろ苦い味にも特別な意味があります。新郎新婦さまの結婚生活において順境の時も逆境の時もお互いに助け合えるようにという願いが込められていると言われています。
(2)ラッキードラジェ
ラッキードラジェとは、ゲストに振る舞われるケーキの中にいつくか仕込み、当たったゲストに贈り物をする演出です。欧米では、当たったゲストは幸せになれるとされているのですよ。
まとめ
さて、ここまでまるっと結婚式にまつわる豆知識をご紹介しましたが、いかがでしたか?
結婚式は世界各国で古くから開催されてきた歴史あるイベントです。そのため、結婚式にまつわる1つ1つの物事に意味が込められています。結婚式にまつわる知識を知ることで、結婚式に対する意識が向上したのではないでしょうか?
今回の内容が今後のご参考になれば幸いです。