結婚式を華々しく締めくくるエンドロール。エンドロールとは、結婚式披露宴の最後にゲストの名前を流し、感謝の気持ちを表すムービーのことを言います。ゲストはエンドロールムービーを見て、「今日の結婚式はすてきだったな」と結婚式の余韻に浸りながら、しっかりと結婚式を締めることができるので、人気イベントの1つです。
最近はDIYが流行っていることから、エンドロールを自作する方も少なくありません。しかしながら、制作するにあたって「ムービーの長さはどのくらいがいいのかな?」、「ラストメッセージはどうすればいいのかな?」などのさまざまな悩みが出てくるかと思います。
今回は、そんな方に向けて、エンドロールにまつわる知識やアイディアをご紹介したいと思います。ムービーを制作することに慣れていない方でも手軽に実践できるものを厳選したので、ぜひ一読くださいませ。
エンドロールを制作する前に知っておきたいこと
まず、制作期間や動画の長さ、エンドロールの種類、必要な写真やNG行為を知リましょう!エンドロールを制作する前に知ることで、スムーズに制作できます。
(1)エンドロールの制作に掛かる時間はどのくらい?
エンドロールの制作に必要な時間は、2週間ほどです。
結婚式前は何かとやることがあり、忙しいかと思います。結婚挨拶、式場やドレス選び、ゲストリストの選定など、さまざまな準備を行なわなければなりません。
忙しい合間に制作するため、2週間ほど掛かってしまいます。動画編集に慣れていない方はもっと日数が掛かる可能性があります。
中には、制作していくうちに「もっとクオリティーの高いものにしたい!」と感じ、しっかりと作り込む方もいらっしゃいます。そうなると、制作に3週間ほど掛かる場合もあります。
制作日数は人によって左右します。制作する際は、十分に余裕を持って取り掛かるようにしましょう。
(2)動画のほどよい長さって?
エンドロールの時間の長さは、5分程度が一般的です。なぜなら、5分以上長くしてしまうと、視聴しているゲストが飽きてしまうためです。その場の雰囲気が盛り下がらないためにも、5分程度がオススメです。
エンドロールにBGMを使用する場合は、曲の長さを目安にすると良いですよ。BGMに2曲以上流したい場合は、編集して5分程度に収まるよう制作してくださいね。
(3)2種類のエンドロールとは?
エンドロールには2つの種類があり、撮って出しエンドロールとフォトエンドロールがあります。
撮って出しエンドロールとは、結婚式当日に撮影した映像を、披露宴中に編集して披露宴の最後に上映するエンドロールを言います。フォトエンドロールとは、写真を使って動画構成したものを言います。
(4)フォトエンドロールに必要な写真は何枚?
フォトエンドロールにおいて写真は必要不可欠であり、メインの役割を担っています。そんな写真は、1つのエンドロールにおいてだいたい20枚がオススメです。
フォトエンドロールの写真選びにお困りの方は、まず初めに動画構成やテーマを決めると、写真がグッと選びやすくなります。例えば、フォトエンドロールの構成をプロフィールムービーのように、花婿さまと花嫁さまの成長を描く場合は、おふたりの出生から現在までの成長が分かる写真を選びましょう。この場合は、花婿さま10枚、花嫁さま10枚、合計20枚を用意すると良いですよ。
(5)エンドロールでは句読点を避けましょう
みなさんの中には、エンドロールに、感謝の気持ちやゲストへ向けたメッセージを盛り込もうと考えている方がいらっしゃるのではないでしょうか?その際に気を付けていただきたいことがあります。それは、句読点を避けるということです。
理由は、諸説ありますが句読点には「終止符を打つ」という意味が込められています。場終わりを連想させることから、結婚式というおめでたいにおいて、不適切と考えられています。
そのため、句点(。)は削除もしくは改行、読点(、)はスペースを代用しましょう。
また、結婚式でのNGワード「忌み言葉」も事前にチェックしておきたいところです。
エンドロールのはじまりの定番挨拶集
エンドロールのはじめは、ゲストへの感謝の気持ちをスクリーンに映しだすことが定番です。結婚式の締めに感謝の気持ちを伝えることで、ゲストは温かな気持ちのまま終わりを迎えることができます。せっかく来てもらったのですから、「今日の結婚式はとてもすてきだった!」と思ってもらいたいですよね。
感謝の気持ちは、下記のように表すと良いですよ。
・例1
本日はお忙しい中 わたしたちふたりのためにお越しいただきまして 本当にありがとうございます
まだまだ未熟なふたりですが 温かい家庭を築いていきます
・例2
本日はご列席いただきまして 本当にありがとうございました
みなさまに見守られながら今日を迎えることができ 心から幸せに思います
・例3
本日はわたしたちのために足を運んでいただき 本当にありがとうございます
みなさまのお陰で今日を迎えることができました
心からお礼申し上げます
以上になります。上記のいずれかのコメントを採用しても良いですし、アレンジを加えてもステキだと思います。ただ、メッセージは短くまとめるようにしましょう。なぜなら、ムービーの時間は限られているため、長文にしてしまうと読んでいる途中で画面が切り替わってしまい、感謝の気持ちが伝わらない場合があるためです。感謝の気持ちは簡潔に伝えしましょう。
エンドロールのゲストロールアイディア2選
(1)グループ別ゲストへの定番メッセージ集
ゲストの名前を順に表示するゲストロール。エンドロールの主役シーンと言っても過言ではありません。
そんなゲストロールに、「また遊びに行こう!」などの簡単なメッセージを添える方がたくさんいらっしゃいます。式中はケーキ入刀や写真撮影、お色直しなどイベントがたくさん組み込まれているため、ゲストとお話する機会がなかなかありません。そのため、どこか寂しいと感じてしまいますが、ゲストロールにゲストとお話したいメッセージを映し出せば、寂しさを解消できます!
しかしその一方で、「どんなメッセージがいいのかな?」とお悩みの声も耳にします。そこで、ここでは定番のメッセージをご紹介したいと思います!
・会社の方向けメッセージ
「いつもご配慮くださりありがとうございます」
「これからも精進して参ります」
「これからもご指導のほどよろしくお願いいたします」
「今後ともよろしくお願いいたします」
「遠方から足を運んでくださりありがとうございます」
・友人の方向けメッセージ
「うちにご飯食べに来てね」
「いつも相談乗ってくれてありがとう」
「今度飲みに行こう!」
「新居に遊びに来てね」
「近いうちに同窓会しましょう!」
「また地元で集まろう!」
・親族の方向けメッセージ
「いつまでも元気でいてね」
「今まで育ててくれてありがとう」
「お正月に遊びに行くね」
「これからも見守っていてね」
「おしどり夫婦を目指します!」
以上になります。ゲストロールにメッセージを記載する際は、ゲストひとりひとりではなく、会社の方や友人の方、親族の方などグループごとがオススメです。詳しくはこちらの記事「結婚式のエンドロールを作成する時に気をつけたい8つのポイント」をご覧ください。
(2)あなたはどれが好き?ゲストロールの見せ方3選
ゲストロールの文字を流す際は、上から下へ流す方法と、右から左へ流す方法の2通りがあります。例を挙げると、前者である上から下へ流す方法は映画のエンディング、後者はテレビ番組のエンディングでよく見受けられます。
また、フォトエンドロールにする際は、ゲストロールを手書きにする方もいらっしゃいます。手書きは手間が掛かりますが、その分オリジナリティーと親しみが生まれ、すてきなエンドロールに仕上げることができます。
手書きエンドロールの具体的な例としては、神や黒板、ホワイトボードなどを使用してゲストの名前やコメントを描いて写真におさめ、コマ撮りのように構成します。
コマ撮りとは、焦点を当てるものを少しずつ動かしながら撮影し、連続再生することで動いているように見せるアニメーション技術です。別名ストップモーションと言います。
もちろん、コマ撮りを用いらずともすてきなエンドロールに仕上げることができます!アイディアの1つとしてご検討してみてくださいね。
フォトエンドロールの構成アイディア2選
(1)現在から出生までの過去をさかのぼるダイジェスト構成
現在からスタートし、出生までの過去をさかのぼるダイジェスト構成は、成長の移ろいがゲストロールの並び順にマッチするため、感動的なエンドロールに仕上がります。
例えば、一般的なゲストロールの並び順は、会社→友人→親戚→家族となっていますよね。会社のゲストロールのシーンでは現在のお姿が写っている写真を、学生時代の友人のシーンでは学生の写真を、親戚や家族のシーンでは幼少期の写真を流すことで、ゲストロールと写真がリンクします。
(2)エンドロールで結婚式の前撮り写真をお披露目!
エンドロールで結婚式の前撮り写真を披露するのも1つの方法です。前撮り写真とは、結婚式の前に婚礼衣裳のドレスや和装などを着て撮影した写真のことを言います。全国で60%以上のカップルが行なっている人気イベントなのですよ。(参考:ゼクシィ 結婚トレンド調査2016調べ)
前撮りは、結婚式当日と違う衣裳が着ることができ、撮影した写真をウェルカムボードや結婚式ムービーに利用できることも嬉しいポイントですよね。前撮りを撮影する方は、こちらの方法をご検討してみてはいかがでしょうか?
エンドロールの定番の締めくくり挨拶3選
エンドロールの締めくくりは、始まりと同様に、簡潔ながらも気持ちのこもったメッセージを伝えることが定番です。式の最後にゲストに向けて伝えたい気持ちをストレートに言葉で表してみてください!
「どんなメッセージがいいかな?」とお困りの際は、下記の文を参考にしてくださいね。
・例1
本日は最後までお付き合いいただき 本当にありがとうございました
今後ともよろしくお願いいたします
・例2
本日はありがとうございました
今日という日を忘れることなく ふたりで歩んでいきたいと思います
どうか温かく見守っていてください
・例3
本日はお忙しい中 お越しいただきまして 誠にありがとうございました
ふたりで 笑顔溢れる家庭を築いていきます
これからもどうぞよろしくお願いいたします
まとめ
結婚式の最後を締めくくり、花婿さま花嫁さまをはじめとする式の参加者に余韻を与えるエンドロール。「終わり良ければすべて良し」ということわざがあるように、締めのエンドロールは結婚式の質をグッと引きあげるムービーと言っても過言ではありません。
実際のムービーを見てアイディアを探したい方は、こちらでfirst filmのさまざまなサンプルムービーを公開しているので、もしよければご参考にしてください!