結婚式に向けてダイエットをしたりブライダルエステに通ったり・・・最大限努力をしてベストな自分で当日を迎え、美しい晴れ姿を写真やムービーに残したいと、特に女性は考えるもの。でも、それならまずはしっかり睡眠をとって式に臨めるように心がけることが大切。前日一睡もできなかった・・・なんてことがないよう注意しましょう。
眠れない理由
結婚式の前日、眠れなかったというエピソードはよく聞く話。せっかく日々努力を重ねて、スタイルもお肌も、気持ちも整えてきたのに寝不足だなんて、話のネタにはなるかもしれません。
が、本人としては後悔も残ってしまいそう。そうならないためにも、なぜ結婚式前日に眠れなくなってしまうのか、まずは先人たちの例を知っておきましょう。
(1)準備が終わらず、眠れない
前日に寝られないほどだなんて、まさかと思うかもしれませんが、結婚式の準備を甘く見てはいけません。挙式直前の1週間は特に忙しいもので、当日の段取りや引き出物などを含め細部にわたる最終確認に次ぐ最終確認。
最終打合せやリハーサルに式場へ足を運ぶ必要がある場合もありますし、二次会を予定していれば、出欠確認など幹事とのやり取りもこの時期に集中する可能性があります。
女性の場合、シェービングなどブライダルエステの仕上げやブライダルネイル、人によってはサロンで髪のトリートメントをしたり、まつげエクステに行ったりするかもしれませんね。
そうしているうちに、本当にあっという間に時間がなくなってしまうものなのです。前日に夜なべすることになる破目になる作業で多いもの・・・それは、つい後回しにしがちな一人ひとりの席札に書くメッセージや、なかなか想いが高まってまとめきらない両親への手紙など、式場側から催促のないもの。
ほかにも、自作のプロフィールムービーの編集が終わらず、当日朝まで格闘してしまったなんてケースもあるようです。とにかくできることから早め早めに準備は進めるように努めて、しっかり睡眠時間を確保できるようにしたいですね。
(2)緊張や興奮で眠れない
結婚式を楽しみにするあまり、興奮で眠れないまま朝が来てしまった、あるいは目を閉じて翌日のシミュレーションを始めたらいろいろ心配になってしまって寝付けないなんて人も少なくないようです。
緊張で眠れないのは、心配性など、そもそもの性格もあるかもしれませんね。しかし長期間をかけて入念に準備してきた一世一代の結婚式であれば、そうでなくても身構えてしまっておかしくはありません。
こうなると、早く眠らなければと考えれば考えるほど目が冴えてしまい、いろいろな心配が頭の中を駆け巡り、余計に落ち着いていられなくなってしまうなど、どんどん悪循環に陥る可能性も。
子どもの頃、遠足などの前日は楽しみで眠れなかったという経験のある人や、重要な試験やプレゼンなどの前の日にはいつもなかなか寝付けないというタイプの人は、要注意かもしれませんよ。前日の夜になってどうにもできない事態に直面する前に、予め対処したいですね。
結婚式前日にしっかり睡眠をとるために
では、どうすれば前日にしっかりと睡眠をとり、ベストコンディションで結婚式当日を迎えることができるのでしょうか。
前日まで準備が終わらないケースは、言わずもがな、余裕を持って準備を進めること。直前に思いがけない確認作業などに時間がとられてしまうことも考えられますので、事前に済ませられることはすべて早めに終わらせておいてください。
「睡眠時間を確保すること」も、結婚式準備の大切なタスクのひとつとして認識しておくと良いかもしれませんね。さて、問題は興奮や緊張で眠れなくなってしまうパターン。そうなる前に、できることを3つご紹介しますので、過去の経験上思い当たる節があるなんて方は是非試してみてください。
(1)生活リズムを整え、眠る時間を習慣化しておく
口で言うのは簡単ですが、いざ実践しようとすると意外と難しいもの。でもまずはこれが一番。結婚式が近づいてきたら、できるだけ毎日同じ時間にベッドに横になるように心がけてみてください。
そして、普段より少し早く目覚めるよう習慣化しましょう。日中の挙式・披露宴の場合、新婦は朝早くから準備のため出かけなければならないことも多いので、当日に起きる時間を目安にするのも良いですね。
また、朝目覚めたら必ず、太陽の光を浴びるよう意識してください。朝日を浴びると体内時計がリセットされ、そうすることで睡眠ホルモンが正常に分泌されるようになるそうです。
生活リズムが整えば睡眠の質も向上し、その結果、新陳代謝が高まってお肌もみるみる美肌に生まれ変われる可能性も大!効果的なダイエットにも、質の良い睡眠が不可欠ですから、上手くいけば一石二鳥。努力して損はありませんよ。
仕事などで、どうしても決めた時間に寝ることができない日もあるかもしれませんが、そんな日でも朝は頑張って予定通りの時間に起き、活動を開始してくださいね。
一度リズムが乱れ始めると、立て直すのは大変。しっかりと生活サイクルを体に覚えさせ、同じ時間に眠くなる習慣づけをして、自信を持って結婚式前日を迎えましょう。
(2)適度な運動で、心地よい疲れとともに夜を迎える
次におすすめしたいのは、適度な運動をすること。模範解答ばかりと思われるかも知れませんが、やっぱり健康的に過ごすことが一番の薬!当然ですが、疲れれば自然と体が休息を欲するわけで、夜には必然的に眠気に襲われます。
とはいえ、疲れれば疲れた分だけ良く眠れるということ訳ではないので、体が心地よいと感じる程度に体を動かしてください。普段からトレーニングしているのであれば話は別ですが、そうでない人が、突然過度な運動をするとかえって体が興奮してしまうこともあります。
また結婚式を前に怪我をしたり体調を崩すようなことになっては、元も子もありません。そういう意味では、軽いジョギングやウォーキングなどでもOK。
朝早く起きて、太陽の光を全身にたっぷり浴びながら少しだけ早足を意識してお散歩するのもおすすめ。一日のスタートを気持ちよく切れれば、日中もメリハリをもって活動的に過ごるんですよ。
夜ベッドに横になったとき、いつもよりちょっぴり体がジーンと疲れを感じるようなら、そのまま目を閉じてスーッと眠りに落ちることができるはず。きっとスッキリと気持ちのよい結婚式の朝を迎えられると思いますよ。
(3)心身ともにリラックスすることが大切
眠れないときというのは、体あるいは気持ちのいずれか、もしくは両方がリラックスできずに強張ってしまっている状態。翌日の結婚式を意識しすぎて興奮が抑えきれない場合も、緊張で心配が募ってしまう場合も、そういう意味では同じだと言えます。
頭でリラックスしようと思っても、なかなかリラックスできるものでもありませんし、特に気持ちが高まってしまったら最後、心穏やかに落ち着こうとしても、そう簡単にできるものではありません。ですから、そうなる前に入眠できるよう過ごすことが大切。
一番簡単で効果的なのは、熱すぎないぬるめのお風呂にゆっくり浸かってよくあたたまり、まだ体が心地よい温度を保っているうちにまっすぐベッドに向かい、横になって目を瞑ること。体がぽかぽかして、まだ少しボーっとするくらいの感覚が適当かもしれません。余計なことを考え始める前に、そのまま寝付ける確率が高いはずです。
リラックス効果という意味では、適温にあたためたホットミルクを飲んでみるのもひとつの手。ホッとした気持ちになりますし、ほんのりあたたかいマグカップを両手に感じながら少しボーっとして頭も休ませ、そのまま就寝すればお腹も満たされてぐっすり眠れそう。どっちにしても、頭が冴える前に、体を休ませて寝てしまうことがポイントですよ。
どうしても眠れないとき
何も事前対策をすることなく結婚式前夜を迎えてしまい眠れない…という方が、今この記事を読んでいたら、ここで謝っておきます。
ごめんなさい!“今すぐこうすれば誰でも絶対にすぐ眠れますよ”なんて方法はやっぱり無いんです。『どうしても眠れないなら、いっそ無理に寝ようとせず…』なんてアドバイスもよく見かけますが、結婚式前夜となればそうも言っていられませんね。
かといって、なんとかして眠らなければ…と気持ちが焦ってばかりで、それで眠気のかけらもなくなってしまっては最悪の悪循環。どうしようもありません。
(1)ジタバタしない
でもひとつ言えることは、寝よう寝ようとジタバタしすぎないことが眠る近道だということです。ネットで検索して、眠くなると言われている方法を片っ端から試してみたりしていませんか?
薄暗い中で液晶画面を見ることも睡眠を遠ざけますし、あれこれ試しては「やっぱり眠れない!」なんて繰り返していたら、余計不安になって脳が休まりません。そんなことはすぐに止めて、目を閉じゆっくり深い深呼吸をして落ち着きましょう。自分の呼吸音に耳をそばだてながら、静かに息を長く吐き出すことだけに集中してみてください。
(2)とにかく何も考えない
待ちに待った結婚式をいよいよ明日に控えて、何も考えないなんてできないから困っているんだ!と言われてしまいそうですが、それでもとにかく何も考えないように意識してください。
最終手段は、漫画じゃあるまいしと思われるかもしれませんが、頭を左右にブンブン振ること。実際にやっている人はあまり見かけませんが、これが一度やってみると確かに頭を振っている間は何かを考えることができません。
横になったままでOKなので、何か考えはじめてしまいそうになったら、力を抜いて頭を左右に振ってみてください。深い深呼吸を繰り返すことにだけ集中して、頭の中を空っぽにすれば、きっといつの間にか眠り始めているはず…。あなたが素敵な夢の世界に誘われることを願っています!
まとめ
「眠らなきゃ…」と、もはや強迫観念に取り付かれて抜け出せなくなってしまわないように、最後にもうひとつだけアドバイス。万が一、一睡もできずに朝がやってきてしまっても大丈夫です。眠りにつけなくても、目を閉じベッドに横になっていればある程度の疲れは癒されますし、目の下に隈ができてしまうこともないでしょう。それに、間違いなく結婚式で一番輝いて映るのは、主役であるあなた以外にありえません。気合いを入れて磨き上げてきたのならなお更。ですから、安心してお休みくださいね。