友人や知人の結婚式に招待されて、ビデオ撮影を頼まれたけどどうしよう!?事前に準備って必要!?とお困りではないでしょうか?
そこで今回は、結婚式のビデオ撮影を頼まれたら知っておきたい13のポイント・準備編をご紹介致します。
事前打ち合わせ
撮影をお願いされて、いきなり当日を迎えるのは危険です!
事前に、新郎新婦に撮影内容や当日の進行について打ち合わせておきましょう。
(1)自分の役割を認識する
出典元:http://sonyshop-satouchi.blog.so-net.ne.jp/2013-01-10
撮影をするといっても、どの程度の撮影を新郎新婦が望んでいるのか確認する必要があります。撮影する役割としては大きく分けて2パターン。
【パターン1】結婚式のメインカメラマンとして撮影を頼まれた(ビデオ撮影するのはあなた一人!)
【パターン2】当日、プロのカメラマンも存在するが友人目線でも撮影をして欲しいと頼まれた
まず初めに自分はこの2パターンのうち、どちらに当てはまるのか、それによって撮影する内容が大きく違っていきます。
そして今回は、前者の「メインカメラマンとして撮影を頼まれた」場合を例に挙げて撮影をする前に確認しておきたいポイントをご紹介させていただきます。
もちろん後者の場合でも、参考にして頂ければ幸いです。
(2)新郎新婦がどんな仕上がりをイメージしているか確認する
仕上がりのイメージを確認します。
一般的に、「結婚式の撮影をする」=「結婚式1日をありのまま記録に残す(進行に沿って撮影をする)」だと思いますが、中にはダイジェスト映像のように、全てはいらないが主要なイベントだけ抑えて欲しいなどのイメージを持たれている場合もありますので、二人のイメージを確認しましょう。
・撮影後の編集は誰がやるのか
撮影した後の編集作業はどうするのか?確認をしましょう。
撮ってそのままデータを新郎新婦に渡す。でよければ大変なのは当日だけ。しかし編集作業もするとなると案外、編集に慣れてない場合、撮影よりも編集の方に時間を費やします。また、自宅にパソコンがなかったり、編集作業をする環境がない場合などは無理に全てを引き受けず撮影のみしかできないと相談しましょう。
編集作業は慣れていないと、かなりの時間と労力を費やします。普段仕事もある中、帰宅してから編集作業をするのはかなりハードなので、事前に自分がどこまでできるのかをイメージして引き受けるといいと思います。
もちろん、せっかくだからこれを気に映像編集をやってみたいという場合は、編集までして二人にプレゼントする方が喜んで頂けるので是非挑戦してみてください。
・納期を決める
編集までする事が決まったら、ではいつまでに二人の手元に届けるようにするか。だいたいでもいいので明確にしておきましょう。
余裕を持って2〜3ヶ月、遅くとも半年以内には渡せるようにスケジュールをたてる事をおすすめします。
納期を決めずに、時間がある時にやろ〜。とダラダラと編集してしまうとあれよあれよと半年、1年と経過してしまうので注意して下さい。新郎新婦そして、ご家族も楽しみにされている事と思いますので、撮るだけ撮ってほったらかして、納品しない。なんて事にならないように計画を立てて進めましょう。
(3)当日の進行を確認
・進行内容の確認
結婚式には当日の進行内容が全て記載されている「進行表」というものがあります。
挙式日が迫ってくれば、進行内容はほぼ固まっているはずですので新郎新婦に進行表のコピーをもらいましょう。
また、進行の中で二人から撮影の仕方で要望があれば聞いてメモをしておきましょう。
例えば、プロフィールムービーの上映中はスクリーンではなく、ゲストの様子を撮って欲しい。など
・どこからどこまで撮影をするのか
列席という立場で、参加するのであれば招待状に記載されている時間に式場に行き、到着してから撮影を始める。というイメージですよね?
しかし、メイクルームで支度をしているところから撮って欲しいとお願いされる場合もあるので、念の為二人に撮影開始は挙式〜披露宴の終わりまででいいのか?を確認しましょう。
・二人の入り時間、支度上がり時間の確認
出典元:http://mombizcoach.com/time-focus-money#.VauxbhPtmko
メイクルームから撮影をして欲しいとお願いされた場合には、招待状に記載されている集合時間では間に合いません。だいたい挙式時間の約2〜3時間前には式場に到着する必要があるので、二人は何時に会場に到着して支度を始めるのかを確認しましょう。
午前中の挙式の場合は早朝からの撮影になりますので、寝坊しないように要注意です!
撮影する時の服装
出典元:http://styleguy.tumblr.com/
男性の場合は、スーツが一般的なので通常のお呼ばれスタイルで問題ないと思いますが、女性の場合はあまり高すぎるヒールや短い丈のスカートは動きずらいので、おすすめしません。
ですが、式場スタッフのように仰々しくなる必要もないと思うので、長時間の撮影でも耐えられるよう、多少なりとも動きやすい服装を意識して服装を決める事をおすすめします。
近年、女性ゲストのパーティードレスもパンツスタイルにが増えて来ているので検討してみてはいかがでしょうか。
お呼ばれスタイルの一般的なマナーについてはこちら
機材を準備する
機材準備はとっても大事なプロセスです。
前日になって、あれがないこれがないと慌てないよう、撮影をお願いされたらすぐに一度自分の持っている機材で大丈夫かを確認しましょう。
最低限必要な持ち物
・ビデオカメラ
・三脚
・バッテリー
・メディア
(1)カメラ
出典元:http://www.sony.jp/handycam/products/HDR-CX480/
一番重要なカメラ。最近ではコンパクトで高画質な物が多いですよね。結婚式の撮影は長時間に渡りますので、長時間の連続撮影をした事がない場合は正常にカメラが作動するか、あらかじめ長時間ご自宅などで、試しに録画してみるのもいいでしょう。
(2)三脚
挙式・披露宴の撮影時間は約4〜5時間にも及びます。ハンディ撮影では長時間には耐えられずブレた映像になってしまいますので、三脚もしくは一脚を使用する事をおすすめします。
三脚を使えば、スピーチ中などはアングルを決めてしまえば一息つけるので休み休み撮影する事ができるうえに、その間に次の進行を確認したり、次はどの立ち位置から撮影するかなど考える事ができるので、余裕を持って撮影に臨む事ができます。
とは言っても、なかなか三脚を持っている方は少ないと思います。三脚は安価なもので1,000円台から販売されていますので、これを機に購入されるのも一つの手です。
(3)バッテリーは余分に!
出典元:http://ja.aliexpress.com/price/sony-digital-handycam_price.html
バッテリーはとても重要な持ち物です。これがなくては撮影ができません!
撮影予定時間の2倍程度は持っていくようにしましょう。
バッテリーはいくらフル充電しても放っておけば自然に放電してしまいます。充電は撮影の前日に行う事をおすすめします。
また、当日バッテリーの充電機も持参し式場でコンセントを借りる事が可能であれば充電しながら撮影するとより安心です。
(4)メディア
出典元:http://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/TS32GSDHC10
撮影したものを記録するメディアを確認します。
最近のビデオカメラでは内臓メモリーが大容量のものも多いので、メディアは必要ないという場合もあるでしょう。その場合でも内臓メモリーに記録できないなどの自体に備え、念のためSDカードなど持参する事をおすすめします。
・撮影可能時間を確認する
何時間撮影できるのかを確認しましょう。挙式・披露宴の前後も撮影する事を考え3〜4時間は余裕を持って撮影できるようにメディアを用意するといいでしょう。
・余分なデータは消す!
以前撮影したものが残っている場合はできればパソコンなどに移動させ消去して下さい。また、SDカードを別の撮影機器や仕事などで使用している物を使う場合も、データを移動させ空の状態にしましょう。
・メディアをフォーマットする
メディアのフォーマットとは、メディア(SDカードなど)を初期化すること。そのメディアに記録されるデータの配列や形式を設定し、そのカメラで使用可能な状態にする事です。
この作業は、使用するカメラにメディアを挿入した状態で行う作業です。メニュー画面の中に「フォーマット」という項目があるはずなので、その手順に沿って行って下さい。
※フォーマットすると以前のデータは消去されてしまうので、必ずデータのバックアップをとってから行いましょう。
撮影の基本
(1)グリップベルトを調整する
出典元:http://manual3.jvckenwood.com/c2b/lyt2463-001jp/BONDSYjwgguoif.html
ビデオカメラのグリップベルトを調節し、カメラが手にフィットするようにします。
(2)カメラを振り回して撮らない
いろいろな画を撮ろうと、無理にカメラを振り回さないようにしましょう。
いきなりイベントが始まってしまったとしても、焦らず見る側の事を考え、画(え)を安定させるように心がけて撮りましょう。
(3)パンのスピードは遅めに
「パン」とは、映像の撮影技法の一つで、カメラマンが固定したカメラの向きを「振る」ことを言います。
例えば、披露宴でプロフィールムービーが上映中のシーンで、スクリーンを写した後にその映像を見ているゲストの表情を抑える為、スクリーンからゲストの方へとアングルを変えます。この時の横の動きが「パン」です。
家庭用ビデオカメラのような小型カメラは、軽量なのでどうしてもパンをするスピードが速くなりがちです。「少し遅いかな」くらいの感覚で動かして丁度いいので「パンのスピードは遅め」を心がけて撮影しましょう。
(4)ズーム機能を多様しない
ズーム機能はとても便利な機能ですが、あまり多様しすぎたり、いきなり早いスピードでズームしたりすると乱暴な映像の印象になってしまうので、ズーム機能を使うときは「ゆっくり」を心がけましょう。
(5)5W1Hを意識する
5W1Hは「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素をまとめた、情報伝達のポイントのことですが、撮影する際にもこの「いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように」と意識しながら撮影しましょう。
全てを意識する必要はありませんが、音声を聞かなくても映像だけで見ている人に、今何をしているのか、が伝わるように撮影する事が大切です。
新郎新婦が主役だからといって、二人ばかりを撮影すればいいという訳ではありません。
例えば、挙式会場から披露宴会場に移動した際、披露宴会場で着席しているゲストのアップからはじまるとすると、それだけでは「会場を移動した」という事がわかりませんよね?
なので撮影するシーン(場所)が変わったら、まずは「引き画」(披露宴会場全体がわかるようなアングル)を撮影し、「披露宴会場に移動しました」という事がわかるように状況説明をします。
そしてその後に、「席について談笑するゲストの様子」を撮影するといった、この簡単な流れでOKなので、意識するようにすると後に編集をする際にも、画を並べ替える必要もないので編集作業が楽になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の準備編ではあくまでもメインカメラを任された場合を例にあげてご紹介しました。新郎新婦から、依頼はされていないけど列席者の一人として撮影してあげようかな。と思っている方も基礎的な事は変わりませんので是非参考にして頂ければ幸いです。次回はいよいよ結婚式当日の撮影に向けての実践編をご紹介致します。