結婚式において忘れてはならないのが、御礼・御返し・御車代。スマートに渡すことで相手にも「感謝の気持ち」が伝わります。
しかし、いざとなると誰にどのタイミングでどれくらい渡せばいいのか迷ってしまいますよね。
常識とマナーを身につけてあなたの「感謝の気持ち」を、失礼のないようにそしてスマートに渡せるように準備を整えておきましょう!
あなたのセンスが問われる!御礼について
御礼はセンスの問われるコミュニケーション。相手の手間や労力を考慮して金額を決めましょう。多すぎても少なすぎても失礼に当たるので、バランスが大切。
(1)司会をお願いした知人・友人
司会を頼まれた方は1日大忙し。結婚式の前にも打ち合わせがあったり、当日はゆっくり食事をしたりと結婚式を楽しむ余裕はありません。プロではなくともそれなりの御礼を包みましょう。また、ご祝儀は辞退しお断りをされたらそこに上乗して御礼をするのがスマート。
【金額の目安】3万円(ご祝儀をいただいた場合:さらに2〜3万円をプラス)
【渡し方】「ご祝儀袋」に「御礼」と記入
【誰から】親から式が始まる前に渡す
(2)受付をお願いした友人
受付は新郎新婦側のゲストから、それぞれ1〜2名ずつお願いするのが一般的。
相手に負担を感じさせない程度の金額が望ましいとされています。
関係性によっては、引き出物袋の中に好みの品を入れておくのもOKです。
【金額の目安】3000円から5000円
【渡し方】「ご祝儀袋」に「御礼」と記入
【誰から】二人から後日渡す(遠方の方は当日)
(3)手伝ってくれた友人
例えばですが、スピーチ・余興・ブライズメイドなどをお願いした方には3000円(ちょっと奮発したハネムーンのお土産でもOK)、二次会幹事には5000円。カメラ撮影など長時間お願いする場合はご祝儀を辞退するか、断られた場合はそれに上乗せで1万円〜3万円プラス実費。労力に相当する金額を包むと良いでしょう。
【金額の目安】3000円から3万円
【渡し方】ポチ袋」にお金もしくは品物を用意
【誰から】二人から式後か後日渡す
(4)アイテムを作ってくれた友人
ブーケやウェルカムボードやリングピローなどを作ってもらった場合は、労力や製作時間に見合った金額を。制作費の負担はお願いをするときに申し出て、断られた場合は御礼に制作費を上乗せしましょう。
【金額の目安】3000円〜2万円
【渡し方】「ポチ袋」にお金もしくは品物を用意
【誰から】二人から式後か後日渡す
(5)手伝ってくれた子ども
リングガール(ボーイ)やベールガールなどのお手伝いをしてくれた子どもには、特にオモチャやお菓子が喜ばれます。今欲しがっているものや好きな食べ物などを親に聞いておくといいですね。
【金額の目安】1000円〜3000円
【渡し方】オモチャやお菓子(好みを親に聞いておくのがベスト)
【誰から】披露宴の途中で子供の紹介とともに渡したり、席に置いておく
相手の喜ぶ顔を想像しよう!御返しについて
結婚式には出席していない・できなかったゲストからもご祝儀やお祝いの言葉などたくさんの祝福を受けると思います。相手が喜ぶ顔を想像しながら御礼の品物を選んでみてくださいね。
(1)式には出席せずご祝儀をくれた方
いただいたご祝儀の半額相当の品物をお返しするのが一般的です。親戚から高額のご祝儀をいただいた場合は、まずは親と相談。その親戚との付き合い方によって金額を考えましょう。
【金額の目安】いただいた額の半額
【内容】「内祝い」と書いたのしに包んだ品物(金額が合えば引き出物もOK)
【いつ・誰から】式後一ヶ月以内に新郎新婦が持参または発送
(2)御祝いの品をくれた方
ご祝儀と同様にいただいた品物の半額相当の物を贈りましょう。5000円未満であったり連名でいただいた場合は式後にランチをご馳走したり、ハネムーンのお土産を渡すのもOKです。
【金額の目安】いただいたものの半額
【内容】「内祝い」と書いたのしに包んだ品物
【いつ・誰から】式後一ヶ月以内に新郎新婦が持参または発送
(3)電報をくれた友人・知人
基本的には御返しを用意する必要はないのですが、式後に御礼の電話かメールを送ったり豪華な電報をいただいた場合はハネムーンのお土産を送るのも良いでしょう。直筆の手紙で感謝の気持ちを伝えるとより丁寧で◎。
【金額の目安】御返しの品物は不要
【内容】御礼の電話もしくはメールを送るか御礼の手紙を書く(結婚式の写真を同封するとなお良し!)
【いつ・誰から】式後、新郎新婦ができるだけ早めに連絡(送る)
ゲストに来て良かったと思われたい!御車代について
遠方から来もらったゲストや親族には、家から会場までの交通費の一部または全額を用意するのが一般的です。費用の負担方法に加えて、当日「遠くからでも来て良かった」と思われるようなケアも配慮したいですね。
(1)遠方から来た親族
片道1時間以上かかるゲストには、往復の交通費を用意することが多いのですが、親族の場合は親に相談。その家によって親族ルールのようなものが存在するため、それに沿って相手に気を使わせない判断をしましょう。
【金額の目安】往復交通費の半額〜全額
【渡し方】「ご祝儀袋」に「御車代」と記入
【誰から】受付で渡してもらう
(2)遠方から来たゲスト
親族同様、相手によって金額や用意するべきかどうかを考えます。
例えば交通費は負担せず宿泊費のみを負担する、御車代ではなくエアチケットを準備するなど方法はさまざまです。
【金額の目安】往復交通費の半額〜全額
【渡し方】「ご祝儀袋」に「御車代」と記入
【誰から】受付で渡してもらう
(3)主賓や乾杯の音頭をお願いした方
本来、主賓や乾杯の音頭をお願いした方には往復のハイヤーを用意するのがマナーとされています。しかし、ほとんどの方が先方からお断りの申し出を受けて御車代を渡す形をとっています。金額は基本的には実費以上、少なくとも1万円以上を包みましょう。
【金額の目安】1万円〜
【渡し方】「ご祝儀袋」に「御車代」と記入
【誰から】受付で渡してもらう
これはNG!大人なら覚えておくべき3つのルール
ご祝儀袋とポチ袋の使い方って知っていますか?
覚えておくべき大人のルール、日本のしきたりというものがあるんです。
結婚式にふさわしいしきたりを覚えておかないと相手に失礼な対応をしてしまう可能性も。以下の3点は絶対に覚えておいてくださいね!
(1)蝶結びのご祝儀袋はNG!
出典元:www.kekkon-j.com
出典元:www.kekkon-j.com
結婚式では、紅白もしくは金銀の結びきりでのしつきのご祝儀袋を使用します。水引の部分が蝶結びのタイプは「何度も結びなおせる」ということから結婚式で使用してはいけません。
(2)お金を入れる袋、普通の封筒はNG!
御礼にお金を包む場合は、普通の封筒ではなくご祝儀袋やポチ袋の中に入れるのが常識!
そして表書きを「御礼」や「御車代」などと記入して相手に渡します。
(3)安っぽいポチ袋はNG!
5000円以下の少額を包む場合はポチ袋を使用します。その際に上質な素材で上品なデザインをセレクトしたほうが感謝の気持ちが伝わるでしょう。
感謝の気持ちがさらに伝わる上級技
ただルール通りに渡すよりもワンランク上の技を使えば、真のおもてなし上級者!是非頭にいれておいてくださいね。
(1)結婚式後のケア
例えば結婚式が終わった後、当日の写真とともに手紙を送ったり、宿泊先の部屋にサンクスカードを置いたりなど。ゲストには間違いなく「来て良かった」と感じてもらうことができるでしょう。
(2)帰りの時刻表を渡す
電車で来たやゲストや遠方から来て翌日帰るゲストには帰りの時刻表を渡せば、それが不要であったとしてもその丁寧な対応が大変喜ばれます。
(3)一歩先行くおもてなし
お返しの品を発送する際到着を数日後に日付指定し、先に御礼の言葉とともにお返しの品がを送ったことを知らせる手紙を送ります。一手間を加えた丁寧な対応はさらに感謝の気持ちが伝わるでしょう。
早めの準備が大切!6つのおもてなしチェックリスト
まとめ
いかがでしたか?
親しき中にも礼儀あり。今後もいいお付き合いをしていくためにも常識とマナーは身につけておくべきです。
そして、この御礼・御返し・お車代も大きな費用となりますので、結婚式の予算のなかにしっかり組み込んでおいてくださいね。