「結納」。
結婚が現実的になった時、誰しも検索するワードの一つではないでしょうか。
私も、実際に結納しているところを見たことがありませんので、正直どんな空気感で行われているかというところまでは分かっていません。
ただ、私はプロフィールビデオの作成もしているので、お客様からお写真をいただいてプロフィールビデオを作成する際に、
何度か「結納」という言葉が出てきていたので「これは知っておかないとマズイ」と思って調べて知ったというのが本音です。
写真を見ると皆さんキチンとした格好をしてらっしゃって、料亭の前などで撮影しています。
私は正直調べるまでは顔合わせ的なものだとお思っていましたが実際調べてみて、その格式高さに少し震えました。
私を震え上がらせた、この「結納」というもの。
何をして、いつ行うものなのかということを分かりやすく解説していきたいと思います。
そもそも結納とは?
やり方が2つある
「正式結納」、「略式結納」の2つがあります。
これも簡単に言うと、正式に型を重んじてやるか、少しカジュアルにやるかといった違いです。
正式結納というのは仲人(なこうど)を立てる必要があります。
仲人が両家を往復し、9品の結納品や結納金(100万円が一般的だそうです)を届けるといったもので、料亭、ホテル、式場、個室のあるレストランなどで行います。
または女性側宅で行う場合もあるそうです。
略式結納ではどちらかの家やホテル、料亭などで結納品の数を減らして行います。
仲人はいなくてもいいようです。
結納品など、さっぱりな言葉が出てきましたが、後で説明しますのでご安心ください。
ではまずは正式結納について説明していきます。
「正式結納」で用意するもの
<結納パック9品目>
<婚約記念品>
<受書、家族書>
<結納金>
正直そのまま読んでも何が何やらさっぱりです。
なので詳しい内容を簡単に書いていきます。
<結納パック9品目>
・熨斗【のし】という、お正月の飾り付けのようなもの
・寿恵廣【すえひろ】一対の扇子(せんす)
・小袖料【こそでりょう】結納金を包み紙
・家内喜多留【やなぎだる】結納金の一割程度を包んだもの(松魚料と併せて)
・松魚料【しょうぎゃりょう】結納金の一割程度を包んだもの(家内喜多留と併せて)
・結美輪【ゆびわ】婚約指輪のこと
・角樽【つのだる】お酒を入れる樽のこと
・目録【もくろく】結納品の内容を書いたもの
・高砂【たかさご】おじいさんおばあさんの人形
・友白髪【ともしらが】白い麻糸の束
・寿留女【するめ】スルメイカの干物
・子生婦【こんぶ】こんぶ
・勝男武士【かつおぶし】かつおぶし
9品以上書いてありますが、この中から選ぶことなります。
<婚約記念品>
・婚約指輪など
<受書(うけしょ)>
・結納品の領収書のようなもの
<家族書(かぞくしょ)>
・両家の家族構成を記したもの
<結納金>
・お金。50万、100万などのキリの良い数字
と、これだけのものが必要になります。
これを全て用意するのはかなり大変ですよね。
ということで出来たのが「略式結納」。
次は略式結納について書いていきます。
「略式結納」で用意するもの
「結納」と「顔合わせ食事会」の違いは
結納は日本の伝統的な婚約の儀式の一つです。
もともと「結納」というのは「ゆいのもの」と言われ、
2つの家が新しく婚姻関係を結ぶために、男性側がお祝いの席に酒肴や現物を女性側に持って行き、女性側の家族が料理をもてなすというものでした。
酒や現物が徐々に花嫁の衣装や装身具などに変わり、伝統的な結納品は形式的な添え物などになって、簡略化されたそうです。
そしてそれが現代に移り、更に簡略化して親睦を深めるところだけに行き着いたのが、「顔合わせ」です。
「親睦を深めるための会」という名分は失っていないようなので、現代的に変わっていったということでしょうね。
やはり金額面の負担や、結納自体を重苦しく感じる方が多いようで、
最近は顔合わせのみの方が大半を占め、顔合わせ食事会のみにする方たちが約70%に登っているそうです。
一方、結納を行う方は20%程度、
顔合わせと併せてやる方が16%ほどで、結納のみの方は6%にまで下がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
神前式の結婚式を挙げる方が減り、
キリスト式の結婚式や人前式で挙式を挙げる方が増えている昨今、時代に合わせて伝統的な行事は形を変えていくようです。
伝統を守っていくことも勿論大事だと思いますが、それ以上に大事なのが、何のためにそれを行うのかというところだと思います。
それがなければ本当に形だけになってしまい、根幹の「精神」の部分が受け継がれていないように感じます。
結納をするも良し、しないも良しですが、
一番大事なのはこれから家族となる両家が結納をしたいかどうか、という意向です。
両家ともお金がかかるイベントなので、よく話し合って、