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YUKA MISHIRO Videographer & Editor

2019.02.05

【解説】知っているようで知らなかった!結婚式の挙式スタイル基礎知識

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結婚式の準備が始まると、必ずどの形式の結婚式を執り行うかをお二人で決めることになりますが、花嫁花婿ふたりとも憧れのキリスト式で即決することもあれば、両家の宗派や衣装、進行内容等の兼ね合いで悩むこともあります。

今回は、結婚式を挙げると決めたからにはどのカップルも必然的に訪れる、結婚式のスタイル選びについて紹介していきたいと思います。

結婚式の種類

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最初に、実際のところ結婚式の種類がどのぐらいあるのかを紹介します。

主流の挙式スタイルとしては、キリスト教式・神前式・仏前式・人前式の4タイプがあります。

キリスト式については、ホテルやゲストハウスのチャペルで行うものを「キリスト教式」、キリスト教の教会で行うものを「教会式」と分けて説明される場合もあります。

また、種類ではありませんが、「神前式(しんぜんしき)」と「人前式(じんぜんしき)」が発音上重複することもあり、「神前式」を かみまえ式 と表現したり 神殿式 と言ったりする場合もあります。また「人前式」は ひとまえ式 と表現されることがあります。

今までの説明はあくまでも、式場やホテル、プロデュース会社のプランナーがお客様とのやり取りの中で間違いが起こらないように使い分けているというレベルの理解で良いかと思います。

表現上の都合で細かく分類されることもありますが、基本的にはキリスト教式、神前式、仏前式、人前式の4タイプが主流であること理解をしていただき、次の説明に進んでいきたいと思います。

 

それでは、これからそれぞれの挙式スタイル別の特徴に触れていきたいと思いますが、結婚式で一番の根本となる、誰に生涯の愛を誓うのか?について先に説明いたしますと、キリスト教式はイエス・キリスト、神前式は神道の神様、仏前式は祖先の霊、人前式はご列席の皆様となります。

なぜ、このことだけ先に触れたかと言いますと、結婚式のスタイルを決める上で、和装が良い、ベールダウンがしたい、ゲスト全員が参加できるイベントを取り入れたい、というような宗派や婚儀の意義とはまったく関係のない、衣装や進行で挙式スタイルを検討することもよくあります。

仮にそのような理由から挙式スタイルを決定したとしても、それぞれの挙式スタイルでが誰に対して愛を誓うのかという本質はしっかり心得ておくことが好ましいと思います。

キリスト教式

 

最初に一番人気の高いキリスト教式からご紹介します。冒頭でも少し触れましたが、今回ご紹介するのはホテルやゲストハウスのチャペルで行うキリスト教式であり、プロテスタント式です。

いわゆるキリスト教の教会で行われるカトリック式(※注 全てがカトリック式とは限りません)は、神父による厳格な進行の元行われるもののため、一般的に皆さんがイメージされているキリスト教式はプロテスタント式と理解いただいた方が良いかと思います。

なお、今回の記事では、カトリックとプロテスタントの違いの説明については割愛させていただきます。

 

(1)概要

・誓約:イエス・キリスト

・司祭:牧師

・衣装:ホワイトドレス

・出席制限:親族から友人まで可

 

(2)キリスト教式の流れ(一般的な進行)

・入場

・賛美歌

・聖書朗読

・祈祷

・誓約

・指輪交換

・誓いのキス

・結婚宣言

・証明書署名

・賛美歌

・祝祷

・退場

 

(3)特徴

信仰に関係なく誰でも気軽にチャペル式をあげられることが魅力ではありますが、一番の特徴は商業的で少しずつカップルの要望に合わせて進化しているところです。

進化していると言っても、後で説明する人前式ほど自由度が高いわけではなく、あくまでもキリスト教の慣例や牧師による進行は守った上で、できるところは花嫁の要望を取り入れることができる挙式スタイルです。

例えば、最近では進行に組み込まれていることが多くなった「ベールダウン」ですが、その儀式は元々セレモニー中に行う儀式ではありませんでしたが、花嫁の希望も多く、最近では新婦入場時に行われることが定着しています。

 

では、花嫁が「カラードレスを着て入場したい」という希望を持っていた場合はどうなるかといいますと、基本的にキリスト教式で新婦が白いドレスを着るのには「あなた(新郎)の色に染まります」という意味が込められているために、純白のドレスを着て入場することとなっています。

この慣例に則って、ホテルやゲストハウス側からキリスト教式でカラードレスは不可となっている場合もあると思いますが、キリスト教式で愛を誓いたいと考えるなら、宗教的慣例は十分に理解を持った上で、進行や衣装等の判断をすべきだと思います。

先輩花嫁の写真やビデオ等でみかける、ブライズメイドやアッシャーを連れて入場したり、フラワーシャワーもバブルシャワーやリボンワンズを行ったりすることも、キリスト教式では可能です。

神前式(しんぜんしき)

 

次は、白無垢姿や日本古来の神殿での挙式を好む方に人気の神前式を紹介をします。

 

(1)概要

・誓約:神道の神様(一般的にはいざな岐、いざな美)

・司祭:宮司

・衣装:白無垢、色打掛

・出席制限:基本的には親族まで

 

(2)神前式の流れ(一般的な進行)

・入場

・修祓の儀

・祝詞奉上

・三献の儀(三三九度)

・誓詞奉上

・指輪交換

・玉串奉奠

・巫女の舞

・親族固めの杯

・斉主一拝

・退場

 

(3)特徴

キリスト式のフラワーシャワーに憧れる花嫁がいれば、神前式の参進に憧れる花嫁もいるのではないでしょうか。(参進とは、神職・巫女に先導されて新郎新婦と列席者が神殿まで進んでいくこと

キリスト教式と対照的に比較されやすい神前式ですが、参進や和装を身にまとう緊張感と和の風情を好むカップルには根強い人気があります。

ホテルや式場、また神社の取り決めにもよりますが、色打掛や洋髪スタイルでの神前式も可能です。最近では必ずしも白無垢、角隠しでないと神前式は行えないということはありません。

出席者は、基本的には親族のみで執り行われることが一般的です。理由は厳粛な式を執り行う為に血縁者以外は出席お断り、という場合と神殿の場合はチャペルに比べると席数が少ないため入場が制限される場合、大きくこの2つです。

親族が少人数の場合は、極親しいご友人や親交の深い会社関係者や恩師が参列できる場合もあります。(※注 衣装や参列者の取り決めは式場や神社によって異なりますのでご確認ください)

最後に神前式において、生涯の愛を誓う神様について触れておきます。

結婚式場によって奉られている神が異なりますが、一般的なのは夫婦円満の神様、天照大神(あまてらすおおみのかみ)の親とされている「いざな岐(男)いざな美(女)」が多い傾向があります。このような背景もあり、ホテルや式場の神殿には「出雲殿」と命名されていることが多くなっています。

 

もっと詳しく神前式の事について知りたい方は<日本の伝統美を感じるなら神前式!知っておきたい神前式の基礎知識>をチェック!

仏前式(ぶつぜんしき)

 

次は、あまり馴染みのない仏前式の紹介をします。

芸人の東貴博さんとタレントの安めぐみさんが仏前式を挙げたことで近年注目を集めてる挙式スタイルですが、現在のようにホテルや式場で挙式やウェディングパーティーを行うようになる前は、ご自宅や日頃からお参りしているお寺で行うことが一般的だった時代に多かった挙式スタイルです。

 

(1)概要

・誓約:仏と祖先の霊

・司祭:僧侶・住職

・衣装:白無垢、色打掛、ウェディングドレス

・出席制限:基本的には親族まで

 

(2)仏前式の流れ(一般的な進行)

・入堂

・敬白文朗読

・念珠授与

・司婚の辞

・焼香

・誓杯の儀(三三九度と基本的には同じ)

・親族固めの祝杯

・法話

・退堂

 

(3)特徴

まず、仏前式がどのようなスタイルかを改めて説明します。

仏前式とは、仏教の教えに基づいて行われる儀式で、一度現世で婚姻という契りを交わすと、来世でも結ばれるという意味合いが込められた結婚式です。

仏教では祖先をとても大切にするので、そのため仏や祖先の霊を前に二人の結婚の報告と夫婦の誓いを立てることを前提とした儀式内容になっています。

このことから、仏前結婚式を挙げる場合は新郎・新婦のどちらかの家系の宗派であることが絶対条件となり、挙式の場所は新郎または新婦の宗派の寺院、もしくはご自宅となります。最近では仏前結婚式が出来る結婚式場やホテルなどもあるようですが、仏前式の一番の目的は、ご先祖さまへの結婚の報告ですので、ご先祖さまが祀られている場所で行うのが適切だと思います。

衣装等についてですが、ご自宅で挙げるといった場合には、花嫁がウェディングドレスで仏前に正座されることもあるようです。

また、出席者の服装については特別決まりはないようですが、必ず数珠を持参することが決まりとなっています。

進行は、神前式でも行われる三三九度や親族固めの祝杯があったりします。

しかし、大きく違う点は、「念珠授与」と呼ばれる儀式です。赤と白の房(リボン)付きの念珠を用意して、白を新郎に、赤を新婦に渡すという儀式で、キリスト式の指輪交換と同様の儀式と理解いただければ良いと思います。

新郎新婦の希望によっては、仏前式で「念珠授与」と「指輪交換」両方を行うことも最近ではあるようです。

人前式(じんぜんしき)

 

最後に、最近トレンドとなっているオリジナルウェディングの代名詞とも言える「人前式」をご紹介します。

 

(1)概要

・誓約:ご列席の皆様

・司祭:なし

・衣装:自由

・出席制限:自由

 

(2)人前式の流れ

※人前式には決められたプログラムはありませんが、一例をご紹介します。

 

・入場

・誓いの言葉

・指輪の交換

・誓いのキス

・誓約書署名

・結婚の承認

・退場

 

(3)特徴

特徴はなんといっても、決まった型や規制が全く無いことです。

二人が好きな衣装を着たり、やりたいセレモニーを実行することができるため、個性的でオリジナリティーに富んだ結婚式を挙げたい人にはとにかく人気があります。

人前式スタイルを選んだら、二人が叶えたかったセレモニーをゲストの皆さまと存分に楽しめます。

全ては花嫁と花婿の思いのままに進行できるのが人前式の良さではありますが、一定の常識を持った上で進行を検討しましょう。

衣装も基本的には自由です。とはいえ、普段と全く代わり映えしない服装は招いた皆さまへ失礼ですし、お二人にとっても記念すべき日の衣装としてふさわしく無いと思います。

人前式向けに考えられたイベントも様々あります。

代表的な演出としては、出席者がリングをリボンに通しながらリレーしていくリングリレーや、新郎入場時に花を受け取りながら歩き新婦にプレゼントするブーケをつくるブーケセレモニー、ゲスト全員でキャンドルを持ち、新郎新婦へ炎をつなぐキャンドルリレーなどがあります。

 

(4)オリジナルウェディング

人前式は一般的には式場か披露宴会場内で行う宴内人前式のどちらかになりますが、司祭への場所の配慮や決められたプログラムの進行を気にする必要がないため、場所を選ばないのも人前式の魅力です。

特徴的な例を挙げると、二人が通った思い出の学校や、山や海といった屋外、電車の車両やスポーツスタジアムといった場所で人前式を行うカップルも♪枠にとらわれない、「自分たちらしさ」を最大限に発揮できるオリジナルウェディングは近年、CRAZY WEDDING(クレイジーウェディング)をはじめとする多くのプロデュースが会社が数々の個性的な結婚式を手がけています。過去の実例やオリジナルウェディングについては<こんな結婚式もあり!?ゲストも驚く!オリジナルウェディング実例10選>を是非チェックしてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事をお読みになって、あなたのお好みのスタイルは見つかりましたか?挙式スタイルの名前だけで決めるのではなく、意味や由来、挙式の流れなど理解した上で決定するとより一層、挙式に対する意気込みが変わってくるのではないかと思います♪

今回の内容が、今後の結婚式準備のご参考になれば幸いです。

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