結婚式の定番となっている、花嫁の手紙。結婚式は人生の節目として両親に日頃言えない感謝の気持ちを言えるのは絶好の機会。
だけど「改まって手紙なんてなんだか恥ずかしい……」「しんみりするより明るい披露宴にしたい!」「大勢の人の前で涙を見せるのは嫌」と思っている方もいらっしゃいますよね。
今回は、しんみりしがちな花嫁の手紙の代用をご紹介します。
メッセージ化する
「手紙を大勢の前で朗読するのは恥ずかしい」という方は、手紙をメッセージのまま渡すというアイディアがおすすめです。
(1)エンディングムービーにメッセージを取り込む
エンディングムービーとは、当日の挙式や披露宴前半までをリアルタイムで編集し披露宴最後に上映する当日作成のビデオのこと。
結婚式のフィナーレを飾るための最高の演出であるエンディングムービー。
ムービーの最後に両親へ向けた気持ちをテロップにして入れてみましょう。
自分の口からは言えない両親への思いも、映像と一緒のメッセージにすれば素敵なプレゼントになりますよ。
(2)花束と一緒に渡す
こちらも手紙のまま両親に手渡す方法。式の終わりに、新郎新婦から両親へ花束を待たす場面。この時プレゼントと一緒に手紙をそっと添えることができます。
渡し方には2種類あり、自分から自分の両親に渡す「ストレート」と言われる方法と、自分から結婚相手の両親に渡す「クロス」という方法があります。
手紙を自分の両親に渡すなら、ストレートの方法で渡してみてはいかがでしょうか。
プレゼントも多種多様!花束の他に、自分が生まれた当時の体重と同じぬいぐるみを渡したり、両親の似顔絵を渡したりと、自分たちらしいプレゼントを用意して両親を喜ばせましょう。
誰かに代読を頼む
「手紙を読む時感極まって詰まってしまいそうで心配」という人は、誰かに代読を頼むという手もあります。
(1) 司会者に代読してもらう
両親への手紙は、必ずしも本人が読まなければならないものであるとは限りません。
自分の口からは恥ずかしくて言えない両親への手紙。
それならばいっそのこと、司会者代読してもらうのも手。
この場合、「新婦からご両親への手紙をお預かりしています」という形で、司会者が読むことになります。
プロですので、臨場感が出るのもこの方法のいいところ。
お願いするときは、事前の打ち合わせをしっかり行いましょう。
(2) 友人に代読してもらう
代読者を親しい友人に頼むのもよいでしょう。
気兼ねなく話せる友人であれば、あらかじめ友人に自分が手紙に込めた気持ちなどを話すことで、代読者がより花嫁に近い気持ちで手紙を読むことも可能になります。
また、花嫁と世代も近いので、両親や列席者から見ても違和感なく感じられます。
頼む時には事前に手紙に目を通してもらうのがベスト。
代読してくれる人が練習できるよう1週間くらい前には渡しておくようにしましょう。
(3) 親戚に代読してもらう
司会者や友人以外に頼むなら、親しく付き合いのある親戚の女性もよいでしょう。
新婦と年齢が近い従姉妹や親しい伯母さんなど、なるべく普段から付き合いのある近しい人が理想です。
親戚の人に代読を頼むと、新婦を小さい頃から知っている身内ならではのほのぼのとした雰囲気になりますよ。
親戚に頼む場合にも、代読を頼めるかきちんとお願いをしましょう。
事前に手紙を渡しておくと相手の負担も軽減でき、スムーズです。
新しい演出を取り入れる
「花嫁の手紙」という演出をきっぱりやめてしまい、代わりに新しい演出を取り入れるのもよいでしょう。
両親に感謝の気持ちを伝える方法は、手紙に限られたものではありません。
(1)感謝状を渡して両親を表彰する
両親への感謝の気持ちを感謝状という形にして表彰をするのもアリ。両親が贈られて一番嬉しいのは感謝の言葉。
「ここまで育ててくれてありがとう」、「二人は私達のお手本です」など、感謝状の形であれば自分らしい感謝の言葉を率直な文で書き表すことができます。
会場の雰囲気もしんみりしすぎずあたたかい雰囲気に。
(2)歌にして歌う
結婚式で歌われる歌と言えば新郎新婦の友人から主役の二人へ贈られる歌や、新郎が新婦に贈る歌が多いですが、新郎新婦が両親に歌を贈るのも一つのアイディアです。
自分の言葉で想いを伝えるのはハードルが高くても、歌の言葉を借りてメロディーを歌えばすんなりと受け入れられるかも?両親に思いを綴った歌や、両親との思い出の歌を歌うと会場も盛り上がるでしょう。
歌を歌う前には、その曲を選んだ思いやエピソードを一言添えるとよいでしょう。
この曲紹介は司会者に頼んでも構いません。
おすすめはこんな歌……
「愛をこめて花束を」Superfly
「ありがとう」大橋卓也(スキマスイッチ)
「ありがとう」いきものががり
「アリガ十々」一青窈
「あんまりおぼえてないや」Mr.Children
「花の名」BUMP OF CHICKEN
「ハナミズキ」一青窈
「晴れたらいいね」DREAMS COME TRUE
「ヒーロー」ファンキーモンキーベイビーズ
「父母唄」GReeeeN
「道標」福山雅治
「未来へ」Kiroro
「letter~おかんに贈る音の手紙~」G2
(3)自分の特技を生かした演出を取り入れる
花嫁の手紙を思い切ってカットしたら、なんだかもの寂しくなった……。という方は、手紙とは別の演出方法を考えてみましょう。
何らかの特技をお持ちの方は、特技を取り入れたパフォーマンスをするのもよいでしょう。楽器を演奏できる方は曲に思いを乗せて演奏してみたり、手品が特技の方は手品でサプライズ演出をしてみたりするのもOK。
新郎新婦の個性がはっきりと表れ、ゲストも盛り上がる素敵な演出になります。
(4)フラッシュモブを取り入れる
出典元:http://zexy.net/wedding/c_7770002631/blog/article/718848.html
「花嫁の手紙」を一風変わった方法で演出するなら、フラッシュモブを使って演出する方法もあります。
フラッシュモブとは、ステージも何もない場所でゲリラ的に突然ダンスなどのパフォーマンスが始まり、そこに居合わせた人々を楽しませるパフォーマンスのこと。
フラッシュモブは今や結婚式の披露宴でも人気の演出の一つとなりました。
結婚式のフラッシュモブは、披露宴の途中で リズミカルなBGMが流れ出し、1人が突然踊り始め、だんだんと踊る人が一定間隔で増えていき、最終的に参加メンバー全員で踊るというダンスがメインのものが定番です。
フィナーレは新郎新婦によって異なりますが、最終的に大盛り上がりで幕を閉じます。
そんなフラッシュモブを「花嫁の手紙」と掛け合わせるパフォーマンスもあるのです。
あなたは、「メモリプレイ」という結婚式のサプライズ演出をご存じでしょうか?
「メモリプレイ」とは、披露宴で花嫁が両親に向けて手紙を読む際に、突然少年少女が新郎新婦に扮して登場し、家族の思い出や感謝の気持ちを新郎新婦に変わって伝えるサプライズ演出です。
プロの子役が、両親との思い出や、当時の気持ちを演じます。
懐かしく温かい思い出が鮮明によみがえり、これまで上手に伝えることができなかった思いや感謝の気持をご両親に届けることができるのです。
「花嫁の手紙」をサプライズと掛け合わせ、まだ誰もやったことがないような、より本格的な演出をしたいという方にはおススメの方法です!
(参考元:http://memoreplay.net/)
手紙の読み方を一工夫する
それでもやっぱり自分で手紙を読みたい……という場合は、手紙の読み方にちょっと工夫をすることでしんみりしすぎない雰囲気づくりができます。
(1)相手を両親だけに限定しない
手紙を送る相手を自分の両親に限定してしまうと、親との過ごしてきた日々が思い浮かび、感極まって……ということもあると思います。
花嫁の手紙で泣きたくないという方は、手紙の相手を両親だけに限定しないという手があります。
両親も含めた家族、友人、会社の同僚、上司、後輩、そしてこれから家庭を築いていく彼や彼の家族に対しても、普段照れくさくて言えない素直な気持ちを綴ってみましょう。
「これからもよろしくお願いします」という気持ちで読めば、きっと手紙を読む気持ちも変わってくるはずです。
(2)手紙に「笑いのタネ」を潜ませる
花嫁の手紙と言えばかしこまった形式のものも多いですが、少し「笑いのタネ」を撒いておくと、会場の雰囲気も和やかなものになります。
「笑いのタネ」と言っても、お笑い芸人さんの作るネタほどのものを考える必要はありません。
身近な“ちょっと笑える”エピソードを拾ってくれば良いのです。
例えば自分の家族の面白いエピソードを交えてみたり、彼の第一印象を率直に言ってみたり。
「私と○○さんは、これから毎日一緒に食器洗いをすることを誓います」と、これからの家庭生活を宣誓したカップルもいるようです。
手紙を読むのが楽しくなるような「笑いのタネ」を探してみましょう。
(3)BGMを明るいものにする
花嫁の手紙を読む際、BGMがかけられることがあります。
その時、しんみりした雰囲気にしたくない方は感動系のBGMではなく明るいBGMを選びましょう。
たかがBGMと思われますが、音楽の力は大きいもの。
同じ手紙を読んでいても、BGMを変えるだけで、自分が手紙を読む時の気持ちも会場の雰囲気もガラッと変わりますよ。
明るい曲を選べば雰囲気も明るいものになること間違いなしです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
感謝の気持ちの伝え方は人それぞれ。結婚式だから絶対花嫁の手紙を読まなきゃいけないなんてことはありません。
ただ、結婚式という貴重な場所だからこそ普段伝えるのはちょっと照れくさい本音も伝えられるのかもしれませんね。
無理はせず、けれども後悔のないように。そして何よりもあなたらしい素敵な式になりますように!