一生に一度のビッグイベント、「結婚式」。「大切な人と大好きな人に囲まれて、世界で一番素敵な結婚式を挙げたい!せっかく挙げる結婚式だからこそ、失敗したくない!」―きっとそれは、多くのカップルが抱いている気持ちであるはず。
大切な結婚式で失敗しないために大切なのは、担当者との「事前の打ち合わせ」。・・・ということは分かっているものの、どんなポイントを意識して打ち合わせを進めていけばいいのか、はじめてのことだからこそ、よく分からないものですよね。そこで今回は、打ち合わせにおいて成功を左右する5つのポイントを、よくある失敗の例を用いながらご紹介していきたいと思います!
タイムテーブルはお料理と式、共に要チェック!
失敗につながりやすい要因のひとつが「照明」に関する打ち合わせ不足。「照明」は、照明担当のプロにお任せしていればうまくやってくれるはず!そう思っている方も多いのではないでしょうか。もちろん、照明もタイムスケジュール通りに進むのですが、ここで確認しておきたいのは、「照明」と「式(お料理)の進行」それぞれのタイムスケジュールの連携がとれているかどうかです。
(1)たとえばこんな、「もったいないな」が・・・。
たとえば、お色直しのあとの、新郎新婦によるキャンドルサービス。会場が真っ暗になって、素敵な音楽が流れて、スポットライトによって照らされた新郎新婦がそれぞれのテーブルでキャンドルサービスをしてまわりますよね。
でも、このキャンドルサービスの間、スポットライトの当たっていないところは思ったより真っ暗。会場の照明には、明るい時間の中に暗い時間を挟むことで、メリハリをつけてムードを演出してくれるという、大切な効果があります。
けれども、キャンドルサービスが思った以上に長かったりすると、「せっかく綺麗に盛り付けられたお料理がよく見えない」「せっかくのメインディッシュ、暗くて食べられない」ということにもつながってしまうかもしれません。そうなってしまってはちょっともったいないですよね。これは、キャンドルサービスに時間がかかる広い会場で特に、起こりがちなことでもあります。
(2)ワンランク上の結婚式にするために
ワンランク上の結婚式にするために、料理の進行と、照明を含めた式の進行の兼ね合いや、タイミングまで打ち合わせしておくと、豪華なお料理とおいしいお酒、ロマンチックな音楽がひきたって、幸せムードいっぱいの時間を過ごすことができるはずです。
ポイント2:空気の流れも要チェック!
結婚式に参加してくれるのは、新郎新婦の幸せをお祝いしに来てくれる、二人にとって大切な人たち。せっかく結婚式に来てくれるのですから、不快な想いをすることなく、楽しい時間を過ごして欲しいものです。そこで気になるのが、「タバコの煙」です。
(1)タバコの煙で困るのは誰?
特に気を付けて確認しておきたいのが、参加者の中に赤ちゃんや妊婦さんがいるかどうかです。来場者の中でも特に赤ちゃんや妊婦さんにとっては、大切な健康を脅かすタバコの煙ほど不快で怖いものはありません。最近は、会場は全席禁煙として、喫煙者は会場の外の喫煙スペースでしかタバコを吸えないようにしているケースが増えてきましたが、そうでない場合に気をつけたいのがテーブルの配置。
喫煙者のいるテーブルと、赤ちゃんや妊婦さんのいるテーブルは極力離すようにするのは当たり前。また、扉の開け閉めや人の移動によって空気が動きやすい場所に喫煙者のテーブルを置かないようにしたりといった配慮が必要です。
(2)目に見えないものだけど、「空気」のことも考えて
目に見えないものだけに、意外と忘れがちなポイントである「空気」。タバコの煙に限らず、たとえば食事や席の位置など、赤ちゃんや妊婦さんにも安心して楽しんでもらえるような配慮をしたいものですね。
ポイント3:椅子の配置間隔も要チェック!
結婚式での席の配置は、だいたい友達同士、親戚同士など、自分と関係性が近い人が一緒のテーブルになるように配置します。新郎新婦がサークルや部活の友達をグループで招待している場合など、グループで1つのテーブルにまとまって座ることが多いですよね。
なつかしいあのメンバーと、結婚式で再会できる!という嬉しい機会でもあります。そんなときに気をつけてチェックしたいのが、「狭すぎないか」というポイント。椅子を並べただけでは、実際に座ったときの窮屈さはイメージしづらいものです。
(1)式当日のこと、テーブルの上の状態もイメージしてみよう!
当日は、大きなお皿に盛られたお料理が次々と並べられるだけでなく、テーブルの真ん中にはお花があったり、みんなそれぞれスマホやカメラをテーブル上に置いていたりと、意外とスペースがなくなってしまうものです。
さらに、引き出物などの大きな紙袋はテーブルクロスの足元にしまうこともあるので、あまりに隣の人との幅が狭いと足元がかなり窮屈になってしまいます。隣の人との間隔が狭いと、お料理の配膳がしづらくなってしまうこともあり、粗相にもつながります。このような状況を想定して、狭すぎないかどうかをチェックすることが必要です。
(2)狭すぎる場合は調整を
「やっぱりひとつのテーブルにまとめて座ったら狭すぎる!」と判断した場合は、2つのテーブルに分かれて座ってもらうようにするなど、調整してみましょう。会場の配置図などをみて、会場の担当者やプランナーと一緒にチェックし、アドバイスをもらうとよいでしょう。
ポイント4:気になるスタッフの質も要確認!
失敗談としてよく挙げられる意外な例が、ブライダルスタッフの粗相。もちろん、大切な式ですから、スタッフも粗相がないように一生懸命にお仕事をしているはず。
でも、せっかくお洒落をして、おいしいお料理の並ぶ結婚式で、スタッフがお料理やお酒をこぼしてしまう・・・などの粗相があることも、「無きにしも非ず」なのです。
(1)当日どんなスタッフが配置されるのかもチェック
事前の打ち合わせで信頼を築いてきたブライダルプランナーや司会、照明などのスタッフの他、ブライダルスタッフとして式へ関わるのは、「正社員」だけでないケースもあります。中には、お料理だしなどのお仕事は大学生のアルバイトが行う場合もあります。
(2)スタッフの希望なども、あれば伝えてみよう!
大切な式へ関わるお仕事ですから、アルバイトも当然研修を受けてはいますが、数年間続けているようなベテランのアルバイトスタッフがいる一方で、短期アルバイトや派遣として雇われているスタッフも存在し、その質も様々です。
ブライダル会場が独自に用意しているスタッフ以外にも、派遣としてスタッフを調達するケースもあります。スタッフの配置人数や、依頼先などによって金額も変わってくるものですが、心配であったり、何か要望があったりすれば、当日配置するスタッフについても相談してみるとよいでしょう。
ポイント5:イメージと違う!?メイクも要チェック!
悩みに悩み抜いてやっと選んだ、花嫁さんを一番綺麗に魅せてくれるウェディングドレス。そんなドレスと同じくらい大切なのが、「メイク」です。結婚式は花嫁さんのお披露目のときでもあるので、やっぱり綺麗でいたいですよね。
ウェディング用のメイクは、プロのメイクさんが担当してくれるのですが、そんな「メイク」に関する失敗談、実は意外と多いのです。メイクさんとの打ち合わせのときに伝えたイメージが、当日必ずしもそのまま再現されるとはかぎらないことを覚えておかなくてはいけません。
(1)「ナチュラルメイク」でさえ、人によって考えかたは様々
たとえば、近年花嫁さんが希望するメイクイメージとして多いのが「ナチュラルメイク」。メイクさんにとってのナチュラルメイクと自分自身のイメージするナチュラルメイクは異なることもあります。
(2)自分を一番惹き立ててくれるメイクをしてもらおう!
ブライダル用のメイクは、照明でメイクが飛ぶからと、普段より少し濃くしたり、普段はつけないつけまつげをつけたりと、ちょっと特殊。当日の写真を見てみて、「こんなイメージじゃなかったのに」と後悔したくありませんよね。
「プロが言うんだから、お任せしていれば大丈夫よね。」「結婚式だから、こんな感じなのかな」・・・でも、一番大切なのは花嫁さんの顔立ちや雰囲気に合っているか、ドレスやヘアメイクとの相性は良いかどうかです。自分に似合うメイクスタイルは、長年メイクをしてきた自分自身が一番わかっているはずです。
(3)具体的な言葉で、ベストなメイクに!
ブライダル用のメイクは、もちろん、結婚式当日にぶっつけ本番で、なんてことはありません。リハーサルメイクといって、実際にメイクを担当するメイクさんが打ち合わせを兼ねてメイクをしてくれます。ナチュラルメイク、かわいい系、大人っぽく・・・といった言葉ではやはり伝わりにくいもの。
できるだけ具体的に、「ノーズシャドウは入れすぎないでほしい」「アイラインはこのあたりから引いて欲しい」など、自分のメイクスタイルを、納得できるまで伝えてみましょう。自分のこだわりのメイク道具があれば持参したり、実際に試し撮りをしてみた写真を参考にしながら調整するのもおススメです。
まとめ
ずっと憧れだった結婚式。でも、いざ式の準備をしていくとなると、実際に経験したことがないものだからこそ、どんなことを打ち合わせしておけばよいのか、失敗としてどんなことが考えられるのか、わからないことも多く不安ですよね。先に結婚式を経験した友達に聞いてみたり、友達の結婚式に参加するときにいつもより少し「花嫁寄りの目線」で結婚式をみてみたりするのも、参考になるかもしれません。
また、結婚式にはウェデイングプランナーをはじめとして、メイクさんや会場の担当者等、二人の思い描く理想の結婚式を実現するために、沢山の人が関わってくれます。それぞれの分野のプロですから、細かい不安や疑問もすべて相談してみましょう。これでもうバッチリ!と自信をもって迎える結婚式は、きっと一生忘れられない、素敵なものになるはずです。
式をつくる主役は新郎新婦の二人。打ち合わせのときには、これらのポイントをちょっと意識してみてはいかがでしょうか。新郎新婦はもちろん、来てくれる参加者みんなが幸せを感じられるような、世界にたった一つの結婚式にできたら素敵ですね!