希望の結婚式場で大安の日の空き状況を確認したら、ことごとくいっぱい…というケースは多いもの。季節柄を妥協して真夏や真冬に行う?それか、式場を妥協して空きのあるところにする?
実は、どちらも妥協せずに結婚式を行うことができます。お日柄の意味をきちんと理解すれば、意外と大安以外にも沢山の選択肢があるのです。
そう、結婚式は「大安」にこだわらなくても大丈夫。意外と知らないお日柄の意味を学んで式場を決める際の参考にしてみてくださいね。
キリスト教式で挙式をするならば、仏滅は無関係?
(1)仏滅婚、納得すれば問題なし
「大安」や「仏滅」といった六曜の考え方は、中国の民間思想に由来しています。現在で言う、月曜日・火曜日といった曜日の代わりに、この六曜を用いていた時代がありました。
ですから、実はキリスト教だけではなく、神道や仏教などの宗教自体とそもそも関係がないのです。
今ではこの六曜を、根拠のない迷信として否定する動きもありますので、全員納得の元であれば、仏滅に結婚式を行っても、何ら問題はありません。
(2)気にするか、気にしないかが全て
最近は六曜に対する考え方も浅くなってきていますので、新郎新婦は全く気にしないというケースも増えています。
とはいえ、ご両親やご親戚の世代ではまだまだ「仏滅の結婚式なんて非常識」という考え方は根深く残っていますので、当人同士がいいって言ってるんだから…と、押し切るのも考えもの。
新郎新婦が納得していて、ご両親の理解も得られている。なおかつ、特にご年配のご親戚や、参加者の方々にどう思われても平気!という方であれば、仏滅の結婚式も視野に入れても構わないでしょう。
お薦めのお日柄その1:「友引」でハッピーのお裾分け
大安の次に候補になりやすいのが、「友引」です。これは結婚式場等でもオーソドックスな考え方で、大安が空いていなければ友引を提案されることが多いでしょう。
元々は「共引」と記していて、勝負事で勝敗の決まらない日、という意味だったようですが、時代と共に「凶事に友を引く」という意味に変わってきました。
とりわけ「吉事にも友を引く」という意味が込められているわけではなかったようですが、字面からお祝い事も周囲の方を巻き込むことができるというイメージが定着して、結婚式のお日柄では好まれるようになりました。
(1)友引なら避けたい「お昼式」
注意したいのは、友引の中でも、お昼の時間帯はあまりよくないとされているところ。具体的には、午前11時〜午後13時はあまりよくない時間帯とされています。
そのため、友引の日に結婚式をするなら、午後スタートとすると、スケジュールも組みやすいでしょう。
(2)友引なら、古風なご両親も説得可能!
お日柄に強いこだわりがあって、絶対大安じゃないと!という方でも、友引であれば納得して貰える可能性が高いです。ご両親が大安で結婚式を、と言っている場合でも、友引という選択肢も提案できそうだと思いながら式場を探すのもアリ。
お薦めのお日柄その2:「先勝」は午後はどうなる?
(1)挙式の時間を午前中に
友引に続いて、進んで選択されるのが、「先勝」。文字通り「先」すなわち「早い時間帯」がよいとされています。
基本的に、午後14時から18時頃があまりよくないと言われていますが、披露宴までの全てを14時までに終わらせる必要はありません。午前中の挙式にしておけば、披露宴の時間が14時以降にかかってしまっても、問題ないと言われています。
(2)急がば吉。先勝は式のネタにも組み込める?
また、「先んずれば即ち勝つ」、何でも急ぐことがよいという意味を持っている日なので、披露宴のゲーム等では「早い者勝ち」なゲームを導入するカップルもいたりします。
漢字の字面から見ても、「勝」という字はポジティブな意味がありますし、どうしても回避したい日というわけではありません。
式場は大抵が大安、次いで友引から埋まっていきます。こちらも是非、選択肢に入れておきましょう。
お薦めのお日柄その3:「先負」負けるのは午前だけ?
先負は、「負」という字面からネガティブなイメージを想起させる方も多いかもしれませんが、実はそこまで悪い日でもなく、前述の「先勝」の逆、という意味なのです。
この日は急いだらダメ、午前はダメ、という日。ですが、午後はむしろ吉とされていて、結婚式も何ら問題なくできます。
(1)先負に式をするポイント
先負に式をする場合は、基本的には午前中を避けます。そのため、午後13時頃からの挙式、15時頃からの披露宴というパターンが多いようです。また、急用や急ぎが好ましくない日なので、スケジュールもゆったりと組むことがお薦め。それさえ回避すれば、あながち悪い日ではないんですよ。
(2)先負式にはメリットもある!
大安や友引と比較するとあまり積極的に選ぶ方はいないお日柄ですが、実はお祝い事に向いた日だとも言われており、スケジュールも組みやすい、なかなかお薦めのお日柄です。先負の日も、大安や友引よりも抜群にいい季節のいい日程の式場が取りやすい日なので、選択肢として持っておくといいでしょう。
赤口は費用面でメリット有り。予約も取りやすい!
赤口は火の元や刃物に気をつける日、という意味が含まれています。基本的にはあまりいい日ではないとされているので、仏滅に次いで回避されやすい日だとも言われています。
(1)赤口にもある、「吉時間」
先勝や先負は結婚式の日として選ばれることも珍しくはないため、「どうしても大安でなくては!」という方でない限りは選択しても驚かれることもないですが、赤口の場合は、そこまでお日柄にこだわりのないご両親でも、微妙な反応をされてしまうかも。
ただし、赤口でも、午前11時〜午後13時頃のお昼は吉とされているため、赤口に結婚式を行うのであれば、そのあたりの時間帯を狙っていくといいかもしれません。
(2)赤口式には隠れたメリットも
また、お日柄としてあまり積極的に選択されない分、人気の式場が予約しやすい事や、式場によっては赤口を割引の対象としているケースも多く、費用の面でのメリットもあります。
六曜を気にしないカップルで、ご両親の理解が得られている場合は、赤口だと現実的なメリットがいろいろあります。また、「仏滅よりはマシだから!」ということで選択するカップルも存在します。
どうしても大安で、どうしてもこの式場。「平日婚」という選択肢
希望の式場で絶対に行いたい。そして、絶対に大安に結婚式をしたい。そんなこだわりカップルの場合は、基本的にはかなり前もって式場の予約に動いておくべきです。
気候のいい時期で、かつ人気の式場となると、大安の土日は1年半〜2年前から埋まり出しているのが一般的。プロポーズから結婚式まで充分に時間が取れるカップルでないと、なかなか難しいですね。
(1)平日婚もオーソドックスな時代に
そこで、最近静かなブームになりつつあるのが平日婚。もともとは、土日に働いているサービス業等に従事しているカップルの職場婚等で使われていた平日婚でしたが、最近は土日祝がお休みのカップルも、平日に特別休暇や有給休暇を利用して、平日に結婚式を行うことも増えています。
比較的少人数の結婚式であれば、親戚等と話し合いの上、平日婚も選択肢に入れてはいかがでしょうか。
(2)こんなにある!平日婚のメリット
大安や友引など、いいお日柄が圧倒的に予約しやすく、比較的直近の日程でも空きがあることが多いです。更に、土日と比較すると圧倒的に安い費用で行うことができる可能性も高いため、様々なメリットがあります。
参加者の方に仕事を休んで頂かなくては…という心配もあるかもしれませんが、金曜日や月曜日の平日婚なら、会社に正当な理由で有給の申請ができて、堂々と3連休が取れる!という理由で、意外と会社員の友人にも評判だったりするんですよ。
結婚式のお日柄より、入籍のお日柄が重要?
まとめ
六曜と結婚式の関係を見てきましたが、結局は六曜に関しては「気にするか・気にしないか」だけの話。あなたの決めた日が、最高のお日柄なんです。
仏滅に入籍して仏滅に結婚式をしても、生涯幸福に暮らすカップルだっています!自分達が選んだ日が365日の中で最も素晴らしい日だったのだ!と思えれば、何でもいいのです。
ただし、結婚は二人だけのものではありません。お世話になったご両親ががっかりすることのないよう、親や近しい親戚の意見も取り入れつつ、自分たちがどの部分にこだわりたいのかを大切にして、式場とお日柄選びをしていきましょう。