結婚式のビデオ撮影って高額だし予算を抑えたい・・・そうだ、カメラが趣味の友人にお願いしよう・・・!
と、お願いしたはいいけど、プロではない人にお願いする場合何が違うの?御礼とかってどうするの?注意すべき点は?など少し不安がありますよね?
そこで今回は、友人知人に結婚式のビデオ撮影をお願いした際、新郎新婦が注意したいポイントについてご紹介致します。
プロに頼むとここが違う!5つのポイント
プロに依頼するのと、友人・知人に依頼するのとでは一体どんな点に違いが出てくるのでしょうか?以前の記事、結婚式ビデオ・映像演出にかかる費用の節約方法3つとそのメリット・デメリットで友人に依頼した際のメリットデメリットについて記載しましたが更に細かく技術面での違いをご紹介します。
(1)「結婚式」というものを理解している
結婚式の撮影は、撮影技術ももちろん必要ですが「結婚式」というものをどれだけ熟知しているか。という事もとても大切なポイントです。
結婚式は、次から次へと進行が進んでいきますので、常に先読みをして行動しなければ撮影はできません。
もちろん結婚式に何度も出席していて、ある程度の進行を把握しているというご友人もいるでしょう。しかし、列席者の目線でみる結婚式と撮影の目線でみる結婚式は違います。
例えば、お色直し退場はお母様と一緒に退場するから、サプライズで名前を呼ばれて驚く表情を撮る為に、お母様にあらかじめカメラを向けておこう。などその都度どのポジションに立って撮影するのがベストなのかを頭で考えながら撮影をします。
(2)音声や雑音に気を配りながら撮影できる
結婚式を撮影するカメラマンは基本的には喋らずひたすら撮り続けています。
また、スピーチ中など周囲にいるゲスト方の話声が大きくマイクの音声が聞こえずらいという場合でも、マイクの音だけ別で録音している事もありますし、後に編集でマイク音だけ音量をあげたりと音声に至るまで気を配っています。
(3)ゲストをまんべんなく撮影できる
友人や知人にお願いした場合、ゲストを撮影する割合が偏りがちです。当然仲の良い友人知人が撮影しやすいのでそうなってしまうのも仕方がないといえば仕方がないです…
しかしプロにお願いした場合は仕事として撮影しているので、満遍なく新郎新婦それぞれの親族・会社関係者・友人を撮影する事を心得ていますので、新郎側のゲストは沢山写ってるけど新婦側のゲストが全然写っていない。なんて事態は起こりません。
(4)撮影から編集まで一括してお願いできる
当然の話ですが、撮影を依頼すれば編集まで一括してやってもらえます。友人や知人に依頼した場合、撮影はできるけど編集をした事がない、もしくは自宅に編集環境がない。などの理由から撮りっぱなしで終わってしまうケースもあり編集作業はまた違う人に頼んだり、自分たちで編集したりしなければなりません。
また、商品として注文している訳ですから納期が必ずあります。
もう結婚式から6ヶ月以上経ってるのにまだ納品されない…なんて事はありません。仮に納期が過ぎても納品されないなんて事態が起きた際には、友人や知人の場合は催促しずらいかもしれませんが、プロに依頼した場合には早急に催促して大丈夫です!(※納期が遅れるなんて事はプロにはあってはいけない事です)
(5)映像が安定している
ホームビデオで撮ったはいいけど、いざテレビでみた時に手ぶれがひどかったり、右に左にカメラを振り回して撮っているので見ていて酔ってしまった。という経験はありませんか?
撮影しているとつい夢中になり、あれもこれもと無我夢中で撮影していると映像が全く安定せず長時間みる事ができない映像になってしまいます。
しかし、プロのカメラマンは業務用の大きなカメラで撮影しても、安定して見やすい映像になるよう常に心掛けています。もちろん三脚を使用しますがハンディで撮影した場合もぶれる事なく安定した映像を撮影するので、長時間みても疲れない映像を残します。
友人に撮影を依頼した際に新郎新婦が注意すべき8つの心得
では、実際に友人・知人に撮影を依頼した際、新郎新婦が注意すべき8のつ心得があります。
(1)細かく要望を伝えるべし
メインカメラマンとしてお願いするのであれば、どんな風に撮影して欲しいのか、どこからどこまでを撮影して欲しいのか細かなところまで要望を伝えましょう。
プロに依頼するのであれば、その業者ごとにサンプル映像はあるので、ある程度の撮影内容は把握できます。しかし、友人などに依頼した場合は事前にその撮影者の技量を確認する事はできません。
「もっとこうして欲しかった」「あのシーンは撮ってくれると思っていたのに」と後から後悔する事が無いよう、事前に自分たちの要望を綿密に打ち合わせをしましょう。
(2)挙式前から撮影を始めてもらうことを伝えるべし
ゲストとして出席すると、会場に到着したらすぐ挙式会場に移動するので本番は挙式からって思いますよね?
実は撮影ポイントはもっと前から始まっているんです。
ブライズルームで緊張している様子の新郎新婦の表情が見える
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スナップ撮影で式場内の撮影スポットを周り、始めは緊張していた新郎新婦もだんだんと撮影になれてノってくる!
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挙式のリハーサル(※リハーサルを行わない会場もあります)では、お父様とバージンロードを一緒に歩き歩幅を合わせようと悪戦苦闘するちょっと微笑ましい表情が見える
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親族紹介では、初めて顔を合わせる両家親族の緊張した空気の中、緊張しすぎたお父様が噛んでしまった一言で一気に場の空気が和んだ瞬間が撮れる
などなど、挙式前には当日、ゲストの方が見る事のできないシーンが沢山あるので、可能であれば是非、挙式の前のイベントも撮影をお願いする事をおすすめします!
(3)前もって撮影NG箇所がないか会場に確認するべし
いくら友人であっても、専属のカメラマン以外は挙式中、席を立つ事は許されず座ったまま撮影しなければいけない場合もあります。また、メイクルームは男性の立入りがNGだったりと会場によってルールが異なりますので友人に依頼する前に必ず確認をしましょう。
メイクルームや挙式が撮影できないというルールがあった場合、そのルールを必ず撮影者にも伝えましょう。わからず、式中に動き回ってしまい注意されては大変です。
(4)進行表・席次表を渡しておくべし
友人のカメラマンにも進行表・席次表は渡しておきましょう。
進行に変更があった場合には、その旨を伝えておかないと撮り逃してしまう可能性があるので必ず最新の情報を渡しましょう。
(5)当日のスケジュールを伝えるべし
招待状に記載してある集合時間ではなく、撮影を開始して欲しい時間に会場入りしてもらうようにしましょう。メイク開始〜であれば、自分が会場に入る時間と同じ時間、受付〜であれば受付の始まる30分前には到着してもらうようお願いしましょう。
また、1日の流れがわかるように大まかでも構いませんので、新郎新婦の会場入り時間、メイク完了時間、挙式&披露宴開始時間、披露宴終了時間を伝えておくと撮影者もスケジュールが把握できるので親切です。
(6)会場スタッフにも友人が撮影する事を伝えておくべし
友人に撮影してもらう旨を会場のスタッフにあらかじめ伝えておきましょう。
会場スタッフに友人で撮影する人がいるという事を認識させておく方が、何かと撮影する本人も会場内を案内してもらえたり当日動きやすくなる事もあります。
(7)何かあっても責めてはいけません
こだわっていた入場のシーンがスポットライトの光で白飛びしてしまい表情がわからない。
新婦にサプライズをしたのに、そのシーンが最初から撮影できていない。など、撮影機材によるトラブルや欲しいと思っていた映像が撮影されていなかったとしても、それはプロではないので責められませんよね。
プロではなくご友人や知人に依頼するという事は、完璧なものは追求できないと思った方がいいです。
依頼された側も、大切な結婚式の撮影を任されたのですから相当のプレッシャーを感じてることでしょう。「撮影はあなたにかかっているから!」などプレッシャーを与える様な事は言わず、心配であれば一人ではなくビデオカメラを持っている友人・知人、複数人にお願いしておけば1台のカメラに万が一何かトラブルが起きてしまってもカバーできるので安心です。
(8)友人もゲストとして来ているので楽しんでしまいます
撮影を依頼した方も、招待状を送って席も用意しているのであれば当然それは招待客になるのでお金を頂いて撮影しているプロとは違いその場を楽しむ権利もあります。
よくありがちなのが、自分も見ていて楽しくなったり感動して夢中になったりすると撮影する事を忘れてしまう・・・なんて事も。
ですので、友人知人に依頼する際には、そうなった場合は仕方が無いと割り切れるのなら依頼しても問題ありませんが、割り切れ無いのであれば、「なんで撮ってくれなかったの!?」などと後にトラブルになる可能性があるのでご友人に依頼する事はおすすめできません。
御礼はしっかり、スマートに渡そう!
本気で撮影をお願いするのであれば、何らかの形で御礼の気持ちを表しましょう。
前にも述べたように、撮影をしっかりするとなるとお料理を食べたり結婚式を楽しんで見ている余裕などありません。
また、撮影後も編集をお願いするのであればなおのこと時間と労力を費やしてもらう事になるので無料でやってもらおうなど思ってはいけません。
では、どのような流れで渡すのがスマートなのかご紹介致します。
(1)現金?それとも品?
どの程度の撮影をお願いしているかにもよりますが、スピーチ、余興といったポイント撮影をお願いした場合は、後日お礼の品を送るなどして感謝の気持ちを表しましょう。
メインカメラマンとしてお願いしているのであれば長時間撮影してもらう事になる訳ですから、労力に相当する金額を渡したいものです。
椅子に座ってゆっくりと料理を楽しむ時間もないので御祝儀を辞退するか、断られた場合は1〜3万円をプラスして包むと良いでしょう。
(2)御祝儀袋に入れる?
1万円以上は「御祝儀袋」。1万円以下は「ポチ袋」と使い分けましょう。
御礼・御返しについてのマナーは、以前の記事<感謝の気持ちをスマートに渡す!結婚式の御礼・御返し・お車代の心得>に更に詳しく記載してありますので是非ご覧になって下さい。
(3)いつ、誰が渡すか
撮影を始めてしまうと、忙しくて受け取っている暇もないので撮影前、すなわちご自分たちの支度完了後や、朝一顔を合わせられるならその際に二人から渡せるといいですね。
直接渡す事が困難な場合は、ご両親にお願いしましょう。その場合も撮影中などに渡すのではなく挙式の前や披露宴前と、撮影者の様子をみて余裕がありそうか確認してから渡すようにしましょう。その際、誤って別の人に渡してしまわないように、ご両親が撮影者と面識がない場合はあらかじめ写真などを見せて撮影者の顔を把握してもらうと安心です。
忙しくて、渡す時間がなかった場合は結婚式が全て終わった後でもかまいません。余裕のある時間帯に渡しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「結婚式の撮影をお願いします!」と言って終わりではなく、友人に依頼するのであればまず、新郎新婦で撮影に関する下調べと当日までの撮影フォロー、そして御礼とやる事は沢山あります。
一生に一度の素敵な時間を記録に残す、大事な役割をお願いする方が、より良い映像を撮影できるよう新郎新婦もお手伝いをしてあげて下さいね。